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ファンキー加藤の不倫は、なぜ「炎上」しなかった? ベッキーとの決定的な違い

   歌手のファンキー加藤さん(37)の「ダブル不倫」報道から一夜、各テレビ局のワイドショーは今日もこの話題で持ちきりだ。

   不倫といえば、ベッキーさん(31)と川谷絵音さん(27)の炎上騒動が記憶に新しいが、世間の反応は、これとはかなり異なっている。ベッキーさんが「炎上」し、加藤さんがしなかった理由は――。

  • 厚労省の広報誌「厚生労働」6月号の表紙に。発行部数は通常5000~6000部という(画像は厚労省公式サイトから)
    厚労省の広報誌「厚生労働」6月号の表紙に。発行部数は通常5000~6000部という(画像は厚労省公式サイトから)
  • 厚労省の広報誌「厚生労働」6月号の表紙に。発行部数は通常5000~6000部という(画像は厚労省公式サイトから)

表紙に掲載の厚労省広報誌、回収予定なし

   2016年6月7日発売(首都圏など)の「週刊女性」(主婦と生活社)が報じたところによると、加藤さんはお笑いコンビ「アンタッチャブル」の柴田英嗣さん(40)の妻と約1年半前に知り合い、「ダブル不倫」に発展した。

   これが原因で、柴田さん夫婦は16年5月に離婚。一方の加藤さんは柴田さんの元妻との間に子供ができたが、正妻とは離婚せず、子供を認知して養育費を払っていくという。

   出会った当初、加藤さんは、この女性が子持ちであることも既婚者であることも知らなかったそうだ。とはいえ、自身も妻子持ちでありながら別の女性と子供までつくったとあれば、ネット上でも大バッシングが起こりそうなもの。未来への希望や一途な恋を歌った楽曲の数々は一体何だったのか、という失望の声もあるだろう。

   現に「清純」「ポジティブ」なキャラクターで活躍してきたベッキーさんがそうだった。川谷さんが妻帯者であることを知らぬまま恋愛関係に至ったが、自らは独身であるにもかかわらず、連日批判に晒された。番組出演後にはテレビ局にも苦情の電話が殺到するという有り様だった。

   ところが今回、加藤さんに対する批判的な声はあるものの、ベッキーさんの時ほどは盛り上がっておらず、「炎上」というには程遠い。

   タイミングの悪いことに、加藤さんは厚生労働省の広報誌の最新号(6月号)で表紙を飾っているが、同省の担当者によれば「一般の方々からの問い合わせや意見は特に来ていない」とのこと。「回収の予定もない」という。

   同じ「不倫」でありながら、なぜここまで世間の反応に差が出ているのか――。両者の大きな違いは、報道を受けての記者会見の内容だ。

オリラジ中田「見本みたいな事後処理」

   「週刊文春」の第1報を受け、緊急会見を開いたベッキーさんは「友人関係」と事実と異なる説明をした。一番の被害者である妻への直接的な謝罪の言葉もなく、報道陣からの質問も一切受け付けなかった。

   こうした点が反感を買い、その後の「LINE流出」がとどめとなって「大炎上」した。

   一方、7日に記者会見を行った加藤さんは、報道陣の前で初めに「記事に書かれていることはすべて事実です」と報道内容を認めた。

   柴田さんの名前を出してお詫びし、ひとしきり話した後には報道陣の質問に応じた。答えにくい質問にも一つ一つ丁寧に答え、「女性として魅力を感じた。僕から声を掛けたので、自分に責任の多くがある」などと語った。

   2人は会見後の対応も異なった。

   ベッキーさんは不倫報道から3日後に生放送番組「にじいろジーン」(フジテレビ系)に出演したが騒動には全く触れず。ネット上には違和感を指摘する視聴者の声が相次いだ。

   対する加藤さんは7日午後、京セラドーム大阪でオリックス対中日戦の始球式に登板した。笑顔を封じて臨んだピッチングがワンバウンドに終わると、「このたびはお騒がせして申し訳ありませんでした。そんな中、始球式をさせていただきありがとうございました」ときっちり謝罪した。

   加藤さんの謝罪会見については、かつてベッキーさんが文春に直筆手紙を送ったことを「あざとい」と批判した「オリエンタルラジオ」の中田敦彦さん(33)も8日放送の「白熱ライブ ビビット」(TBS系)の中で言及。「不倫はよくない」と強調しつつ、「見本みたいな事後処理ですよ」「会見は素晴らしかった」と評価した。