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ポケモンGOでストーカー被害の危機? 「注意点」をイングレス民が呼びかけ

   米国を中心に世界的ブームを巻き起こしている「Pokemon GO(ポケモンGO)」の国内配信が今か今かと待たれる中、インターネット上では「Ingress(イングレス)」のプレーヤーたちから注意喚起がなされている。

   ポケモンGOはイングレスと同様、位置情報を活用したスマートフォン向けゲームだ。プレーヤーは現実世界を歩き回りながらゲームを進めるのだが、使い方次第ではストーキングなどトラブルを生む可能性もあるという。

  • 世界中でブームとなっている「ポケモンGO」(画像はポケモンGO公式動画のスクリーンショット)
    世界中でブームとなっている「ポケモンGO」(画像はポケモンGO公式動画のスクリーンショット)
  • 世界中でブームとなっている「ポケモンGO」(画像はポケモンGO公式動画のスクリーンショット)

ポケモンGOはイングレスをベースに誕生

   ポケモンGOは米国などで2016年7月6日(現地時間)に先行リリースされ、瞬く間に大人気となった。

   プレーヤーは、スマホ画面に表示される現実世界に即したマップを見ながら、街に隠れているポケモンを捕獲していく。カメラ機能を通してみれば、実際の景色に現れたポケモンの姿を確認できる。

   捕まえるのに必要なモンスターボールは現実上の名所・旧跡などに配置されている「ポケストップ」で入手できるので、プレーヤーはポケモン探索とアイテム入手のために街中を歩き回ることになる。3チームに分かれて各地の「ジム」を取り合う「陣取り合戦」の要素も盛り込まれている。

   開発・配信を手がけるのは任天堂が出資する米ゲーム会社「Niantic(ナイアンティック)」だ。米グーグル発祥のベンチャーであり、人気ゲーム「イングレス」の開発元として知られる。

   イングレスは、2チームに分かれたプレーヤーがスマホを手に街を歩き、現実世界に基づいたバーチャルマップ上の目印を奪い合う「陣取りゲーム」。同じチームに属する仲間と協力しながら陣地を広げ、ゲームを進めていく。ポケモンGOは、このイングレスをベースに作られている。

「近所のプレーヤーに簡単に割れる」「ストーカーに気をつけて」

   日本ではまだ配信は始まっていないが(19日19時時点)、開始時期は「7月中」と言われている。いざ配信がスタートすれば、相当数の人がプレーすることになるだろう。その上で、イングレスプレーヤーたちはポケモンGOを始めるにあたり注意すべき点を指摘している。

   「交通事故に巻き込まれかねないので、周囲をしっかり見ること」「他人の敷地に侵入して警察沙汰になってしまわないように」――と、いくつかの注意点が上がっているが、中でも目立つのは生活圏を特定される危険性への言及だ。

「Ingressやってた俺から言える注意は簡単にリアルでの行動範囲とか最悪家までバレる可能性があるから女性はストーカーとかに気をつけてってこと」
「はっきり言って、住所職場生活リズムなんて簡単に身バレする」
「通勤時間や駅までのおおよその距離は、近所のプレーヤーに簡単に割れる」

   イングレスをプレーしてきた人々からはこんな声が上がっている。

   たとえば、SNSにプレー画面のスクリーンショットを上げると所在地特定につながる可能性がある。仮に生活圏でのプレー画面を何度も投稿していれば、危険度は一段と増すだろう。住所さえバレてしまうかもしれない。

   また、プレーヤーの分身となる「トレーナー」にツイッターと同じアカウント名を付けるのも控えるべきだという。ツイート内容とプレー状況を照らし合わせれば、場合によっては、さまざまな個人情報を特定できてしまうからだ。

   国内配信が始まっていない現状では実際の仕様に分からない部分はあるものの、始める際には、個人情報特定につながるような発言や投稿には十分気を付けてプレーしたほうがよさそうだ。