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わき目もふらず「プチプチ」潰す それだけでストレス解消、のはず

「プチプチ君」(suwa shimizu)

   ストレスたっぷりの毎日、その解消法はいろいろあるが、スマートフォン(スマホ)アプリを使って手軽にできる方法を探してみた。

   電車で移動中、あるいは食事時と、ちょっとしたすき間の時間に利用できそうなアプリが見つかった。

  • 画面上に再現された「気泡緩衝材」をひたすら潰していく
    画面上に再現された「気泡緩衝材」をひたすら潰していく
  • 画面上に再現された「気泡緩衝材」をひたすら潰していく

「単純すぎる」か「シンプルだからこそいい」か

   アプリの名はズバリ「プチプチ君」。立ち上げると、梱包材に使われる「気泡緩衝材」が画面に再現される。しばしば「プチプチ」と呼ばれ、誰でも空気が入って膨らんだ部分を指や爪で破裂させた経験があるはずだ。スマホ上でこの「プチプチ」を潰してストレスを発散するという、実にシンプルなつくりになっている。

   「めちゃプチモード」では、画面に表示された「プチプチ」を単純に潰していくだけだ。一面すべてが終わると新たな面が登場する。指で押せば「パンッ」と実物のような破裂音がするので、スマホの音量を大き目に設定していたら少々びっくりするかもしれない。

   「無限プチプチモード」にすると、潰したはずの「プチプチ」が数秒後に復活する。これなら永久に遊べそうだ。

   アプリのユーザーからは「とってもくだらない、だけど大好き」「気持ちいい」「もう少し要素が欲しい」との書き込みが並んだ。単純すぎる、いやシンプルだからこそいい、という意見に分かれるようだ。

「クリア」を目指すゲームじゃなかった

   記者は「無限プチプチモード」を楽しんだ。潰しても潰しても、すぐに次々と復活していく。躍起になって、スマホを机の上において両手の指をすべて駆使して連打を試みたが、ちっとも間に合わず、あっという間に元通りになってしまった。

   しばらくして、はたと気づいた。これは「クリア」を目指すゲームじゃなかった――。ムキになっては逆にストレスがたまりそう。アプリのつくりはシンプルなのだから、プレーする側も純粋に押して潰して気分爽快になろう。


(記事中の「プチプチ」は、川上産業株式会社の登録商標です)