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中国船「尖閣領海侵入」の瞬間とらえた 海上保安庁が動画を公開

   海上保安庁や外務省は2016年8月15日、沖縄県・尖閣諸島周辺の領海で中国公船や漁船が航行する様子を公式サイトに動画で公開した。

   動画は7つの場面で構成。同庁の巡視船が「貴船は我が国領海内に侵入している。ただちに出域されたい」と中国船に呼びかける緊迫したシーンもおさめられた。

  • 中国船に「出域」を呼びかける巡視船(画像は当該動画より)
    中国船に「出域」を呼びかける巡視船(画像は当該動画より)
  • 中国船に「出域」を呼びかける巡視船(画像は当該動画より)

「直ちに出域されたい」

   動画は16年8月5日から9日の間に、魚釣島沖で撮影された。収録時間はおよそ4分で、音声はなく、ところどころに説明書きが加えられている。

   動画は終始、領海を侵犯する大量の中国船に、海上保安庁の巡視船が対応する様子を映す。終盤、巡視船の電光掲示板に表示された中国語の警告文が「貴船は我が国領海内に侵入している。日本領海内における無害でない通航は認められない。直ちに出域されたい」と日本語訳され、テロップで流れる。

   尖閣諸島周辺の接続水域では、ここ最近、中国船が領海侵入を繰り返している。6日には、中国の漁船約230隻と海警局の船6隻が確認されたとして、外務省が在日中国大使館に抗議する事態になっていた。動画を公開することで、中国を牽制する狙いがあるとみられる。