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指原「私やっぱり下品だから」 「好感度」より「影響力」で仕事取る

   HKT48の指原莉乃さん(23)が、意外にも「好感度調査は全く気にならない」ことを明かした。

   唯一関心があるランキングは、エンタメ誌の「タレントパワーランキング」。指原さんはAKB48グループのファン以外への知名度も高く、知名度と好感度は密接に関係しそうだ。なぜ「好感度」よりも「影響力」なのだろうか。

  • HKT48の指原莉乃さん。「好感度調査は全く気にならない」とは言うが…
    HKT48の指原莉乃さん。「好感度調査は全く気にならない」とは言うが…
  • HKT48の指原莉乃さん。「好感度調査は全く気にならない」とは言うが…
  • 初めて「選抜総選挙」で連覇した指原莉乃さん。総選挙の結果も「好感度」に影響しそうだ

「結局世間の人って、うちらのことどうでもいいんですよ」

   指原さんの「好感度」に関する発言が出たのは、2016年10月21日未明に放送された「HKT48のおでかけ!」(TBS)。この日の放送は、司会のフットボールアワー・後藤輝基さん(42)と指原さんの好感度アップのために、デビューしたばかりのHKT48の4期生が街頭で2人のイメージについて調査する、という内容。そのロケのVTRが流れる前のスタジオで、指原さんが

「私全然好感度高くないから...、やっぱり下品だから...」

と自己分析したのに対して、後藤さんも

「『好感度高くない』という好感度が高い。『あいつはバカだ』とか『ちょっと頑張ったら口説けるんちゃうか』とか...。そういう意味での好感度の低さで(かえって好感度が)高いよね」

などと分析。指原さんは

「街頭の声聞く仕事が基本的に好きじゃなくて...。意味ないじゃないですか」
「あんまり仕事に影響してこないじゃないですか、結局。結局世間の人って、うちらのことどうでもいいんですよ」

と、自らの好感度について否定的な発言を続け、

「好感度調査は全く気にならないんですけど、日経エンタ!のタレントパワーランキングだけ(気になる)」

と述べた。「好感度」は仕事に影響しないが、「タレントパワー」は影響すると考えているため重大な関心を払っている、というわけだ。

認知度×関心度=タレントパワー

   指原さんが言及した「タレントパワーランキング」は「日経エンタテインメント!」の16年6月号に掲載。調査会社のモニターに対して調査した「名前も顔も知っている=認知度」と「見たい・聴きたい・知りたい=関心度」の2つを掛け合わせた値を「タレントが人々を引きつける力=タレントパワー」と位置づけてランキング化している。16年の「女性アイドル(個人)」の部では、15年は2位だった指原さんが1位に輝いた。なお、2位以下は高橋みなみさん(25)、小嶋陽菜さん(28)、渡辺麻友さん(22)らが続いた。この部門では上位30人のうち16人がAKB48グループメンバー(卒業生含む)、6人が乃木坂46のメンバー、5人が「ももいろクローバーZ」のメンバー。残る3人はE-girlsのAmiさん(28)、橋本環奈さん(17)、嗣永桃子さん(24)だった。

   こういった「タレントパワー」は、世代を問わない高い知名度に下支えされている。明治安田生命が16年8月に行った「シニア層と若年層の世代間ギャップに関するアンケート調査」では、16年の「選抜総選挙」で1位になったメンバーを9つの選択肢から選ぶ設問がある。全体の62.8%が正答の「指原莉乃」を選択し、最も正答率が高かった40代は72.8%が正解した。それ以外の世代の正答率も、高い順に50代72.2%、30代69.4%、20代63.9%、60代54.4%、70代43.9%と、60代ですら過半数の認知を得ていることが分かる。

著書では「好感度を貯金する」

 

   「好感度調査は全く気にならない」とする指原さんだが、実際には好感度も指原さんにとって重大な関心事だ。自らの著書「逆転力~ピンチを待て~」(講談社AKB48新書、2014年)では、「好感度を貯金する」と題して、大きなコンサートで初めて会うスタッフや、楽屋ですれ違うメンバーの家族にあいさつすることの重要性を強調している。

「『指原さんとすれ違ったけど、怖そうな顔してたよ』っていう印象を持たれるよりは、『あいさつしてもらった』っていうほうが絶対いいじゃないですか。しかもその姿を、誰かが見てくれているかもしれない。好印象ゲットです」

   その上で、仮に「無意識のうちについ不機嫌な態度をしてしまうこと」があったとしても、

「貯金があるから、『さっしーは普段頑張ってるから、たまにはそういう時もあるよね』で収まると思うんです」

と説いている。また、握手会でも、1人あたり7秒ほどしかない時間の中で「頑張る!応援してね!」などと笑顔で応えている。

   現実には、業界関係者や一般のファンからの好感度にも配慮しているようだ。