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DeNA、「MERY」も非公開に 全キュレーションサイト停止

   DeNAは2016年12月5日、子会社が運営するファッション情報サイト「MERY」の全記事を7日に非公開にすると発表した。

   同社は、運営する医療情報サイト「WELQ」で不正確な情報発信や著作権侵害が認められたとして、同サイトをはじめとする9つの運営媒体(WELQ、iemo、 Find Travel、cuta、UpIn、CAFY、JOOY、GOIN、PUUL)を非公開化したばかり。同社のキュレーション(まとめ)メディアは、これですべて非公開化されることになった。

  • 「復活」の日は来るのか(画像は12月1日時点のMERYトップページ)
    「復活」の日は来るのか(画像は12月1日時点のMERYトップページ)
  • 「復活」の日は来るのか(画像は12月1日時点のMERYトップページ)

公正な調査を行うには「サービス運営が停止していることが必要」

   発表によると、MERY の運営組織や体制、方針は、16年12月1日に非公開となった9つのメディアと異なるという。

   しかし、「運営に関する疑義を明らかにするための厳正かつ公正な調査を行なうにあたっては、サービス運営が停止していることが必要」と説明している。同社は2日、MERYについても「規約違反の可能性があった」として、記事を大量に削除していた。

   なお、この日の発表では、MERYの非公開化以外にもいくつかの方針が示された。1つは、運営するすべてのキュレーションメディアで、取締役会の委嘱を受けた社外取締役、外部専門家らによる「第三者委員会」を設置すること。

   2つは、17 年3月期第3四半期において黒字化・18 年3月期中に四半期単位で10億円の利益創出といった、「キュレーションプラットフォーム事業」の収益目標について「取り下げざるを得ないと判断」したことだ。

   同社は、成長の一巡したゲーム事業に代わる成長戦略として「キュレーションプラットフォーム事業」を定め、いくつかのメディアを立ち上げて運営してきた。そうした事業の先行きは「第三者委員会」の調査を含む今後の展開次第だが、今回の騒動で「一時停止」を余儀なくされそうだ。