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水原希子「日本人的な部分ある」 この発言が波紋広げたワケ

   「自分が思っている以上に日本人的な部分はある」――モデルで女優の水原希子さん(26)の、そんな「日本人的」をアピールする発言がネットで波紋を広げている。

   水原さんは昨年、「米国人の父と在日韓国人の母を持っている」と出自を明かし、中国がらみの「炎上」を切り抜けたばかりだ。それだけに、今度は「日本人的な部分ある」と強調したことに、違和感を持つ人がいるようなのだ。

  • 日本暮らしは20年以上にもなるが…(写真は水原さん。15年12月撮影)
    日本暮らしは20年以上にもなるが…(写真は水原さん。15年12月撮影)
  • 日本暮らしは20年以上にもなるが…(写真は水原さん。15年12月撮影)

日本で育ち、日本語も堪能

   「日本人アピール」が飛び出したのは17年1月17日。この日、東京都内で行われた英会話スクールの新CM発表会に出演した水原さんは、

「生まれたのはアメリカだけど、日本の学校に通っていた」

と告白。アメリカ人は「自己アピール」が激しいと分析し、

「(私は)どうしてもシャイになってしまう部分があって、日本に住んでいるからこそ、遠慮みたいなものが自分の性格に合っている。意外と自分が思っている以上に日本人的な部分はあるのだなと感じました」

と語った。

   水原さんの本名は「オードリー・希子・ダニエル」。アメリカ人の父親、在日韓国人の母親のもとに生まれた。日本人の血は流れていないものの、2歳から日本に住み、日本語は堪能だ。「日本人的な部分ある」というアピールも問題ないように思える。

   しかし、発言が報じられると、ツイッターでは

「それを言える図太さに乾杯」
「やることが中途半端」
「本当に図々しい」

と、なぜか批判的な投稿が相次いだのだ。

中国人ファンが猛批判した「ある事件」

   こうした反応を理解するには、4年前に起こった、ある「事件」にさかのぼらなければならない。

   天安門広場を遠景とし、立てた中指にフォーカスさせた写真。中国の現代美術家・艾未未(アイ・ウェイウェイ)氏の有名な作品で、中国では反体制的な表現とも受け止められている。水原さんは2013年、この写真にインスタグラムで「いいね!」をつけたことがきっかけとなり、中国人のファンから猛批判を受けることになった。

   その後、16年7月になって、水原さん本人が、中国の動画サイト「秒拍」(ミャオパイ)で、この件に関する「謝罪動画」を公開した。

   13年のインスタグラムでの行為について「極めて不適切だった」と謝罪したうえで、

「(私は)米国人の父と韓国人の母の子どもとして米国で生まれた。異なる文化を尊重することの大切さを学んだ」

と釈明した。日本人ではない、とは語っていないが、水原さんは5分間の動画で最後まで流暢な英語を話した。すると、動画のコメント欄には一転して「がんばれ」といった声が中国語で寄せられるようになった。

   一方、日本人には、「日本人的ではない」自身の生い立ちをアピールして中国側の批判をかわそうとしたのでは、と見る人もいた。

   ツイッターの内容を見ると、この時の記憶が残っている人たちが、「日本人的な部分がある」と強調した水原さんに「変わり身の早さ」を感じ、「どっちなんだ」という反応になったようだ。