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清水富美加「レプロ社長を殺したいと思った」 暴露本『全部、言っちゃうね。』衝撃内容

   宗教団体「幸福の科学」に出家した女優の清水富美加さん(22)が、法名の「千眼美子(せんげん・よしこ)」として著した暴露本『全部、言っちゃうね。』が2017年2月17日に緊急発売された。

   全147ページの暴露本の中で、清水さんが語った「本心」とは。J-CASTニュースは17日に話題の同書を入手した。内容の一部を紹介する。

  • 千眼美子名義の「全部、言っちゃうね。」(幸福の科学出版)
    千眼美子名義の「全部、言っちゃうね。」(幸福の科学出版)
  • 千眼美子名義の「全部、言っちゃうね。」(幸福の科学出版)
  • 清水さん自筆の「まえがき」の一部

「遺書を書くような思い」

   清水さんは16日深夜、突然ツイッターで同書の発売を告知。たちまち大きな話題を呼び、大手通販サイトamazonでは翌17日昼時点で「本」カテゴリの総合1位に輝いたほか、定価(1296円)の3倍近いプレミア価格で販売する業者が出るほどの注目を集めている。

   そんな話題の同書は、医師の立会いのもとで清水さんに行ったインタビューの内容を編集したもの。清水さんが手書きした「まえがき」では、一連の出家騒動をめぐる世間からの疑問に全て答えるつもりだとして、

「全てのことを遺書を書くような思いで、この本に全託しました」

という決意めいた思いを吐露している。

   本文は4章構成。前半の2章では、一連の出家騒動をめぐる清水さんの「本心」が飾り気のない文体で明かされている。周囲からは、出家を決めた幸福の科学に「洗脳」されていると指摘する人もいたというが、

「洗脳上等だよって感じですよね。『洗脳されてるんじゃなくて、されるの選んでるんだ』って気持ち」

との思いを告白。そのほか、芸能生活をめぐるストレスで右手首をカッターで切るなど、何度も自殺未遂をしていたことも明かしている。

   そのほか、自分には向かない役を演じることでのストレスから、「悪霊」に憑依され体をのっとられることが度々あったとも暴露。暴力的なキャラクターなど難しい役柄を演じる際は、

「これはちょっと体『貸さないと』無理だな。悪霊入れてもいいかな」

と考えていたという。

「家賃も食費も支給されてません」

   所属事務所レプロエンタテインメントと幸福の科学側で主張が対立していた、清水さんの「待遇」をめぐる問題では、デビュー数年後に意に反して5万円の月給制で契約させられたとして、

「実家だから、家賃も食費も支給されてませんでした。食事などの生活費も全部自分で払わなきゃいけなかったから、本当に生活できない額」

と振り返っている。ただ、その後、徐々に収入は上がったとして、NHK「まれ」(15年)出演時には月収12万円ほどになり、2016年には一気に年収1000万円に達したと説明している。

   デビュー数年後から始まった厳しい生活の中で、清水さんはマネージャーに対し、

「本当に社長のことを殺したいって思ったりします」

と話したことがあったと告白している。そのほかにも、同書では清水さんの生い立ちや幸福の科学との関わり、同教団の大川隆法総裁に対する思いなどが赤裸々に綴られている。

   なお、出家騒動の真っ只中でいきなり暴露本が出版された点をめぐっては、「(幸福の科学側は)かなり前から発売を準備していたのではないか」といった指摘も出ている。

   こうした疑問の声について、幸福の科学広報局は17年2月17日のJ-CASTニュースの取材に、清水さんへのインタビューは2月11日から数回にわけて行ったものだと説明。その上で、発売の経緯や意図については、

「レプロにより、公式ツイッターが削除されたため、出家を決意した気持ちや病気療養に至った経緯を、ご本人自身の言葉で、直接ご説明するため」

としている。