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鴻池元大臣会見の「コンニャク」は100万円の隠語 「かまぼこ、ういろう」も気になるが...

   学校法人「森友学園」への国有地売却問題は、国会議員も巻き込んだ新たな段階に入った。共産党の小池晃書記局長が2017年3月1日の参院予算委員会で「ある自民党国会議員事務所の面談記録」を入手したとして、学園の籠池泰典理事長が執拗に働きかけをしていたとして追及した。

   直後に、自民党の鴻池祥肇・元防災担当大臣が「面談記録」は自らの事務所のものだとして記者会見し、理事長夫妻から「紙に入ったもの」を差し出されたことを暴露。これが「一瞬でカネだと分かった」として激怒したことを明かした。そこで鴻池氏が口にしたのが、「カネであったかコンニャクであったか...」という意外な言葉。かつては「コンニャク」は「100万円」の隠語として使われていたという。

  • 参院予算委員会で取りざたされた「面談記録」。籠池泰典理事長が土地取得で便宜を図るように繰り返し求めていた
    参院予算委員会で取りざたされた「面談記録」。籠池泰典理事長が土地取得で便宜を図るように繰り返し求めていた
  • 参院予算委員会で取りざたされた「面談記録」。籠池泰典理事長が土地取得で便宜を図るように繰り返し求めていた

「一瞬でカネだと分かりましたよ。だから、それを取って『無礼者!』と言ったんだ」

   鴻池氏が籠池泰典理事長夫妻と面会したのは14年4月頃。17年3月1日夜に開いた会見で、鴻池氏は夫妻の行動を身振り手振りを交えながら振り返った。

「紙に入ったものを『これでお願いします!』と言う、おばはん(理事長の妻)の方(ほう)が。一瞬でカネだと分かりましたよ。だから、それを取って『無礼者!』と言ったんだ。男の面を銭ではたく、政治家の面を銭ではたくような、そんなのは教育者と違う。『帰れ!』と言って、私は委員会室に戻りました」

   鴻池が言う「紙」は、封筒のことを指すとみられる。その内容物については、

「ただ、それがカネであったかコンニャクであったか...天ぷらか、かまぼこか、ういろうか、知らん。確かめてへんから。『あれはコンニャクでした』と言われたら、そうかな、と思わざるを得ないな。しかし、現実として、私が手で持って投げ返した」

などと様々な例を出して説明した。何の脈絡もなく食べ物を羅列しているようにも見えるが、3月2日放送の情報番組「ゴゴスマ」(CBC)によると、「こんにゃく」は「100万円」の隠語だ。番組の中では、政治ジャーナリスト・角谷浩一さんは、

「言うけど、今、ほとんど使っている人はいないと思いますね」

と指摘。鴻池氏は1940年生まれの76歳。年長者ゆえの言葉づかいだった可能性もありそうだ。なお、角谷さんは「1000万円は赤レンガ」とも補足した。

   産経新聞などによると、籠池氏は封筒の中身は「商品券」だったと話しているという。

明治時代にはお札に「こんにゃく粉」使っていた

   「札束」と直接関係しているかは微妙だが、かつては紙幣とこんにゃくは密接な関係があった。明治時代に発行された「大黒札」として知られる旧1円券などは、紙質の強化のために、こんにゃく粉を混ぜていたが、それが原因でねずみや虫の被害が多発したことが知られている。

   鴻池氏は会見の中で、

「おばはん、泣いて出しよったんや、それ。『おおお~』って泣いて出しよった。気持ち悪いやろ?」
「今回の件は『野党頑張れ』や。学校を作らせたらいかん」
「あんなの教育者にしたらいかん、ああいう人は。いわゆる学校の校長も、幼稚園も良くないよ、閉じた方がいいよ。あれどうすんのやろうな?あれ。よう出来上がっとるやん、なんか真っ赤な中華料理屋みたいなやつ」

などと痛烈に批判していた。