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北朝鮮ミサイルは「ホームランの角度だね」 長嶋一茂コメントに「何とかしてくれ」

   元プロ野球選手のタレント・長嶋一茂さん(51)が野球に例えてニュースにコメントしたところ、ツイッター上で呆れる声が相次いだ。

   一茂さんは2017年4月7日生放送の「羽鳥慎一モーニングショー」(テレビ朝日系)に出演。番組では北朝鮮によるミサイルの「発射角度」をクローズアップし、一般的には「45度」としたところで、一茂さんは突然「ホームランを打つ角度と一緒だね」と話し始めた。

  • 元プロ野球選手の長嶋一茂さん
    元プロ野球選手の長嶋一茂さん
  • 元プロ野球選手の長嶋一茂さん

「こっちは『通天閣打法』だね」

   北朝鮮は5日朝、新浦の地上設備から日本海に向けて弾道ミサイルを1発発射。最高高度は約189キロメートル、飛行距離は約60キロメートルで日本海に落下した。米国防総省はこのミサイルを射程距離1000キロの「スカッドER」とし、「飛行中に不具合を起こした」として「失敗」との見方を示した。

   7日の「モーニングショー」では、このミサイルの発射角度に注目。羽鳥慎一アナウンサー(46)が「普通、ミサイルは『45度』の角度で発射すると効率よく飛ぶそうですが...」としたところで、一茂さんは遮るように「それはホームランを打つ角度と一緒だね」と口を挟んだ。不意を打たれたように羽鳥アナが「ホームランも45度...?」と言うと、一茂さんは「ホームランの角度も45度なんですよ。これが一番良い。田淵(幸一)さんがこの角度だった」とホームランの話を続けた。羽鳥アナは「いや、田淵さんは結構高ーく...」と返していつの間にか野球の話になると、一茂さんは「そうなんだけど、45度が良いらしい」と改めて45度にこだわった。ここで羽鳥アナは冷静になり、「田淵さんの話は後で」と話を元に戻した。

   だが、これだけでは終わらなかった。番組では今回のミサイルの飛行距離が伸びなかった理由として、「『ロフテッド軌道』の可能性がある」という小川和久・静岡県立大学教授の推測を紹介。「ロフテッド軌道」とは45度よりも急角度で発射することでより高い高度に打ち上げる方法で、飛行距離は伸びないが落下速度は急速になり、撃ち落とされづらくなるという特徴がある。

   この「急角度」に一茂さんは反応した。「こっちは『通天閣打法』だね。『ドカベン』で出てきた。坂田三吉がすごく高いフライを打って、(打球を急速度で落下させて守備側の落球を誘い)ヒットにさせちゃうっていう」。一茂さんは喋りながら、高く打ち上げる素振りのジェスチャーを交えて「通天閣打法」を解説した。羽鳥アナは話に乗らず、「なんか、一茂さん休み明けだから調子良いですね」と皮肉のきいたコメントを真顔で残した。一茂さんは親指を立てて笑顔を見せた。

「一茂の暴走をなんとかしてくれ」

   続けて羽鳥アナが「いいですよ。自由に発言していただいて」と促すと、一茂さんは「はい申し訳ない」と平静とした様子で返した。

   番組では、「北朝鮮の今回のミサイル発射は失敗だったかもしれないが、『ロフテッド軌道』の採用などから、今後新たな脅威になる可能性がある」と指摘した。米国時間の6日(日本時間7日)からの初の米中首脳会談でも課題にあがると考えられている。

   こうした国際情勢の重要課題について取り上げた中での一茂さんの一連のコメントに、放送直後からツイッター上では疑問や呆れの声が殺到した。

「一茂クンのポイントズレまくりのコメント」
「トンチンカンな質問や話をする一茂」
「長嶋一茂さんうるさいな」
「一茂の暴走をなんとかしてくれ」

   ただ、一部では

「田淵のホームランの角度についてはアナウンサーから『田淵さんのはもっと高かった』と物言いがついたが、的確でわかりやすい例えだった。一茂には全ての事象をドカベンで例えて欲しい」

との意見もみられた。