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金沢市ではしかの感染広がる 風邪と誤認されていた例も

   金沢市保健所は2017年4月24日、10日に金沢市内でインドから帰国した男性を感染源とし、同日までに市内で4例の麻しん(はしか)患者が確認されたと発表した。

   感染源となった男性は発症までに公共交通機関や医療機関を利用しており、同保健所は今後も感染がさらに拡大する可能性があるとして、注意を促している。

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入学式で2人に感染

   最初の男性患者は3月23日から4月6日までインドに滞在しており、6日に成田空港に帰国。電車で金沢駅まで移動し、さらにタクシーで帰宅したという。翌日、子どもの小学校の入学式に短時間参加したが、その後発疹が現れ高熱となったためかかりつけ医を受診。症状が改善しなかったため8日に別の医療機関に入院し、10日に麻しんであることが確認された。

   その後、22日から23日にかけて入学式に参加していた40代の女性教員と30代の男性教員も麻しんを発症し、24日には最初の男性患者が訪れていた写真店の10代の女性店員も発症したことが明らかになった。30代の男性教員は当初かかりつけ医に風邪と診断されていたが、発疹が現れたため別の医療機関を受診し麻しんであることが確認されるなど、医療機関での誤認も起きている。

   予防接種を受けていない乳児や妊婦が発症すると重症化したり、流産する危険性があるため、金沢市保健所は麻しんを疑う症状が現れた場合は、直ぐに医療機関を受診するのではなく、必ず事前に医療機関に電話で相談し、麻しんの可能性があることを伝えた上で、公共交通機関を利用せず受診するよう強く呼びかけている。