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「グラブル」カフェでソフトドリンクに「40度リキュール」混入 「体調不良」報告続出、運営元が謝罪

   ノンアルコール飲料との説明で販売していたドリンクの一部に誤ってアルコール飲料を使用していたとして、人気スマホゲーム「グランブルーファンタジー」(グラブル)のコラボカフェイベントの運営元が謝罪した。

   2017年7月8日夜にイベント公式サイト上に掲載された「お詫びとお知らせ」によれば、本来はノンアルコールのシロップを用いるべきところを、誤ってアルコール度数40度のリキュールを使用していた。店舗の責任者によれば、「体調が悪くなった」と従業員に訴える客も出ていたという。

  • 運営会社の謝罪文(イベント公式ホームページより)
    運営会社の謝罪文(イベント公式ホームページより)
  • 運営会社の謝罪文(イベント公式ホームページより)
  • 「グラブル」コラボカフェでは、ゲームと関連するメニューを提供していた

原因はスタッフの「補充ミス」

   「グラブル」のコラボカフェは、7月7日から8月6日の期間限定で大阪市の飲食店でオープン。ゲーム内に登場する料理を再現したメニューや、イベント限定のグッズを販売している。7月26日からは東京・原宿の飲食店でも開催が予定されている。

   誤提供が起きたのは、ノンアルコール飲料と説明して販売していた「6属性カラフルドリンク 水属性」という商品。オープン初日の7日15時30分頃から翌8日15時頃までに提供された計32杯にアルコールが混入した。

   イベントを運営するレッグス(東京・港区)の発表によれば、ドリンクを作る際に使うノンアルコールの「ブルーキュラソーシロップ」の容器に、誤ってアルコール度数が40度ある「ブルーキュラソー」を補充してしまった。誤提供したドリンク一杯につき、約30ミリリットルのリキュールを使用していたという。

   運営側はこうした混入の経緯を説明した上で、

「被害に遭われましたお客様及び関係者の皆様には、多大なご迷惑とご心配をおかけしましたことをお詫び申し上げます」

と謝罪。あわせて、問題となった「6属性カラフルドリンク」の提供は7月9日から中止すると説明。また、混入があったドリンクを注文した来場者に対しては、返金などの対応を取るとして、ウェブサイト掲載の問い合わせ窓口への連絡を呼び掛けた。

ツイッターに「救急車で病院に運ばれた」の書き込みも

   実は、運営側がアルコール混入について発表する前から、インターネット上では、問題のドリンクを注文した来場者から疑問を示す声が相次いでいた。ツイッターには、

「水属性ドリンク、アルコール入ってる...? 顔赤くなって熱くなってきたし、心臓ばくばくしてる...」
「下戸の連れがグラブル海の家カフェで水属性ドリンク飲んで顔と手が真っ赤になってた」
「シロップなら甘いはずなのにこれ苦いんだよ。 おかしい」

といった訴えが見つかる。また、体質でアルコールを受け付けないという来場者の一人は、問題のドリンクを飲んだことで体調が悪化したとして、

「救急車で病院に運ばれた」

とツイッターで主張。続けて、「下手をするとお酒に極度に弱い私は死んでいたのでしっかり調べて頂きたい」と強く訴えていた。

店舗責任者「『体調が悪くなった』と従業員に訴える来場者がいたのは事実」

   実際、コラボイベントの会場となった飲食店の責任者は7月9日のJ-CASTニュースの取材に対し、

「問題のドリンクを飲んで『体調が悪くなった』と従業員に訴える来場者がいたのは事実です。その際、店側ではまだ事態を把握しておらず、その来場者には『アルコールは入っていない』と説明してしまいました。確認が遅れ適切な対応が取れず、申し訳ないと思っています」

と話した。店頭に直接救急車が来た事実はないというが、「お客様がお帰りになられた後で、そういうことが起きた可能性はあると思います」としていた。

   それ以外のドリンク提供時の詳しい状況などについては、責任者は

「現在、調査中です」

と話している。