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上西・レッズ騒動が飛び火 宇野常寛「パーが多すぎ」にフィフィが噛みつく

   浦和レッズの親善試合を「遊びなのかな」などと投じたツイートが発端で殺害予告まで届いたという上西小百合衆院議員(34)だが、評論家の宇野常寛氏(38)は「これね、僕はレッズファンのほうが悪いと思う」との立場を示した。

   上西氏には方々から呆れや怒りの声があがっている中で、殺害予告をした側への批判は珍しく、タレントのフィフィさんが反応して新たな論争が起きた。

  • 上西小百合衆院議員(写真は2017年3月撮影)
    上西小百合衆院議員(写真は2017年3月撮影)
  • 上西小百合衆院議員(写真は2017年3月撮影)

「『殺す』とか『さらう』とか言ったらアウト」

   上西氏は、浦和がボルシア・ドルトムント(ドイツ)に2対3で敗れた2017年7月15日の親善試合後「サッカーの応援しているだけのくせに、なんかやった気になってるのムカつく」などとツイートしてサポーターの逆鱗に触れた。19日に開いた会見では、殺害予告が来たとして警察に被害相談し、浦和レッズ側にはサポーターとの対話を求めて連絡したと報告したが、それでもインターネット上では上西氏への非難が収まっていない。

   20日の「スッキリ!!」(日本テレビ系)では、上西氏の事務所への殺害予告は「殺す」「さらっちまうぞ」などの文言で複数届いていたとし、宇野氏はこうした過激な行為について言及した。

「これね、僕はレッズファンのほうが悪いと思う。なぜかというと、どんな意見を言われたとしても、『殺す』とか『さらう』とか言ったらアウトですよ。『お前の意見は間違っている』『俺はお前(の考え)と違うぞ』というのはいくら言ってもいいんです。でも、『お前は意見言うな』というのはNGですよ。それを分かっていないパーが多すぎますよね、はい」

   続けて宇野氏が、自身の「炎上」体験を引き合いに「『空気読んだ発言するのやめろよ』とか言ってくるアホなツイッタラーがいっぱいいる」と言ったところで、司会の加藤浩次さんが「宇野さん、それ以上発言すると上西議員と一緒になっちゃいますよ」と制止しようとしたが、宇野氏は「どんとこいですよ」と気に留めず話を続けた。そこで改めて「『間違っている』まではセーフ、『意見を言うな』はアウト」という線引きを「絶対のルールです」と強調。なお、上西氏を直接擁護するような主張はなかった。

フィフィ「なんでレッズファンが悪いって括るのかな?」

   宇野氏のこの発言はインターネット上で新たな火種となった。デイリースポーツ(ウェブ版)が「宇野常寛氏、上西議員騒動は『レッズファンが悪い』」との見出しで報じたところ、タレントのフィフィさんがツイッターで20日、この見出しと記事URLを示しながら反論した。

「それを言うなら『殺人予告する奴が悪い』でしょ?なんでレッズファンが悪いって括るのかな?レッズファンを暴言で刺激しといて結果、殺人予告が来た、で、レッズファンが悪いって表現は違う」

   これに宇野氏自身がツイッターで次のように反応し、応酬が始まった。

「放送見た人は分かると思うけど、僕は浦和ファン全体を批判していなくて、殺害・誘拐予告を批判しただけ。そして、よく読むと(編注:デイリースポーツの)記事にもハッキリそう書いてある」

   フィフィさんは、殺害予告をした人物が浦和ファンを偽装しているに過ぎない可能性があるとして「レッズファンを絡めて殺人予告を非難するのは違うと思うんです」と宇野氏にリプライ(返信)。宇野氏は「いやいや、僕は番組中にしっかり問題点が殺人予告にあることを説明しています。件の記事もそう紹介しています」と反論しながらフィフィさんに「部分的に切り取って拡散しているのではないですか」と問うた。

   やり取りは終わらず、フィフィさんは番組を観た上で意見しているとして「『殺人予告をする奴が悪い』と、そこだけに留めたら良かったのでは?」と改めて宇野氏の「レッズファン」と括った言葉を問題視したが、宇野氏は、番組での発言は「殺人・誘拐予告」に対するものだという同様の説明をした上で「引っ込みつかなくなったあなたが食い下がっているとしか思えません」と返信。互いに主張を続けていた。