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殴っても「割れ易いビール瓶」売れ行き堅調? 日馬富士問題で忘年会の一芸用か、メーカーに聞いた

   引退にまで発展した元横綱・日馬富士の平幕・貴ノ岩に対する暴行問題。頭を殴打したものについては様々な説が浮上しているが、当初は「ビール瓶で殴打した」と報道されていた。

   ネット上では日馬富士とビール瓶を結び付け、忘年会のネタになるとする向きもみられる。映画やドラマでビール瓶と使って割ったり、殴ったりのシーンがあるが、それに使われるのが「飴細工のビール瓶」。忘年会シーズンを迎え、需要はどうなっているのだろうか。

  • 割れるビール瓶。本物さながらだ(画像はラックスエンタープライズの公式ホームページより)
    割れるビール瓶。本物さながらだ(画像はラックスエンタープライズの公式ホームページより)
  • 割れるビール瓶。本物さながらだ(画像はラックスエンタープライズの公式ホームページより)

忘年会の一発芸 ビール瓶で上司を殴打して「日馬富士です」?

   日馬富士の暴行問題を巡っては、当初スポーツニッポン(ネット版)が「日馬富士 貴ノ岩に暴行疑惑 ビール瓶で殴打、右中頭蓋底骨折」(2017年11月14日)、産経新聞(ネット版)「日馬富士関がビール瓶で貴ノ岩関を殴打 九州場所休場」(同)などの見出しで、ビール瓶で頭を殴打したことを報じていた。

   その後、殴打したものについてはシャンパンの瓶、カラオケのリモコン、などと、日馬富士を含め各関係者から様々な発言が相次いだ。

   ただ、ネット上ではビール瓶と日馬富士を結び付ける向きが目立つ。

「忘年会で一発芸を要求されたけど何も芸を持ってないどうしようという人はビール瓶で上司の頭を複数回殴打した後日馬富士ですって言えばいいよ」
「今年の忘年会では各地で【日馬富士ビール瓶殴打事件の再現コント】がされるでしょう」
「本年一発目の忘年会ですが、やはりビール瓶かついで日馬富士のものまねする人があらわれた」

「割れるビール瓶」の需要は...?

   とはいえ、本物のビール瓶で殴打してしまえば、当然ながら大惨事になりかねない。

   サスペンスドラマなどではビール瓶で頭部を殴打するシーンがあるが、その際には頭に当たると粉々に割れる材質の瓶を用いている。

   そうした「割れるビール瓶」などを製造するラックスエンタープライズ(埼玉県川口市)に、需要の動きなどを聞いてみた。

   担当者はこう話す。

「日馬富士の問題が出た時には毎日のようにお問い合わせをいただきまして、例年の倍くらいだったと思います。お問い合わせから購入に至ったお客様もいらっしゃいましたね」

在庫があるかどうかや、殴打しても本当に大丈夫なのか、といった内容が多かったという。割れるビール瓶の材質は飴細工だというが、割れた時に鋭利にならないような薬品を入れて粉々に割れるようにしているという。

「テレビ番組の撮影時に用いるものが主ですので、撮影関連の方々からの発注が不定期にあるのですが、例年、忘年会のシーズンになると個人のお客様でもサプライズ目的で買われる方もいらっしゃいます」

と語った。同社は小売店に一切卸していないというが、1本から受注を受け付けている。金型を作るのにコストがかかるといい、価格は1本9720円(税込)だ。