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富岡八幡宮、2018年の初詣は通常通り 「祟りは抑え込める」と表明、江原啓之も「祓ってやりゃいい」

   2017年12月7日に富岡八幡宮(東京都江東区)で発生した女性宮司ら3人の殺傷事件。

   世間に大きな衝撃を与えたこの事件だが、年末に近づくにつれ注目され始めたのが、富岡八幡宮での初詣。ネット上では事件の影響を鑑み、「初もうでに行きたいとは思わない」と否定的な意見が目立つが、一方で「祓ってやればいい」という声もあり、見方は分かれる。当の富岡八幡宮はどういった対応を行うのだろうか。J-CASTニュースは神社に話を聞いた。

  • 富岡八幡宮での初詣は…(富岡八幡宮の公式ホームページより)
    富岡八幡宮での初詣は…(富岡八幡宮の公式ホームページより)
  • 富岡八幡宮での初詣は…(富岡八幡宮の公式ホームページより)

「少なくとも家内安全は望めないよね・・・」

   富岡八幡宮は、江戸時代初期の1627年に創建され、応神天皇のほか8柱が祀られている。「深川の八幡様」「江戸最大の八幡様」と呼ばれ、親しまれてきた。江戸勧進相撲発祥の地であるため相撲とのゆかりが深く、必勝祈願、合格祈願などにご利益があるとされている。

   上述の殺傷事件では、宮司を務めていた富岡長子さん(58)と運転手の男性が、長子さんの弟で元宮司の富岡茂永容疑者(56)と茂永容疑者の妻・真里子容疑者(49)に、日本刀などで襲撃された。運転手は命に別状はなかったものの、茂永容疑者は長子さんと真里子容疑者を殺害したのち、自らも命を絶った。

   12月14日発売の週刊文春(12月21日号・文藝春秋)は、茂永容疑者が段ボール14箱にもなる2300通の手紙を11月に準備していたことを報じており、その中には、

「私は死後においてもこの世に残り、怨霊となり、私の要求に異議を唱えた責任役員とその子孫を永遠に祟り続けます」

といった、怨念に満ちた内容のものがあったとしている。

   この事件に対して、ネット上の反応は総じて「少なくとも家内安全は望めないよね・・・」などと、抵抗感をにじませる人も少なくない。

   さらに、2017年も終わりに近づくなかで富岡八幡宮での初詣にも焦点が当たり、

「ニュース見ないから富岡八幡宮の事件初めて知った 初詣どこにしようか・・・」
「祟り神がいる祟り神社に初詣する勇気ある人間は頭がおかしい」
「殺人現場の神社にあえて初もうでに行きたいとは思わないのが人情というもの」

と、初詣には縁起が悪いとする向きが多い。

日々の神事の中で、「祟り」などといったものも抑えていける

   ただ一方で、お祓いをすればよい、とする声もある。タレントの江原啓之さんが12月13日放送の「5時に夢中!」(TOKYO MX系)で、

「こういった祟り続けるとか、そんな奴は祓ってやりゃいいんですよ。ただね、そういう思いを持っているからさまよい続けるでしょうけどね」

と述べている。ネット上でも、「空いてていいかもしれん。初詣はここにしよう。神社で祟れるのは神様だけだろう。人の霊ごときに何ができるものか」といった声も見られる。

   実際に、富岡八幡宮の初詣はどうなるのだろうか。J-CASTニュースは19日に、富岡八幡宮に取材を試みたところ、

「今年も初詣は例年通りおこないます」

と、富岡八幡宮の広報担当者は述べた。

   「祟り続けます」とした茂永容疑者の言葉についてどう対応を図るのかについては、事故現場も含め、14日にお祓いの儀式をすでに行ったとしたうえで、

「神社としては日々神事を行っていきますし、そういった取り組みの中で『祟り』などといったものも抑えこんでいけるものと考えております」

と語った。