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誰が小室哲哉を引退に追い込んだのか 週刊文春?それとも「下品な国民性」?

   音楽プロデューサー・小室哲哉さん(59)の電撃引退が世間に衝撃を与えている。

   小室さんの不倫疑惑を報じた「週刊文春」には、これまで何度も不倫報道を繰り返してきた同誌の報道姿勢に批判が相次いでいる一方、他人の不倫にクチを挟む世論に問題があるのではないかと指摘する声もある。

  • 小室哲哉さんのインスタグラム
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「文春砲」公式ツイッターに批判殺到

   小室さんは2018年1月19日、記者会見で「僕なりの騒動のケジメとして引退を決意しました」と表明。ツイッターはじめインターネット上では、発端となった不倫疑惑を報じた週刊文春に批判の声が相次いだ。同誌は販売部数を伸ばす目的で不倫報道を繰り返しているのではないかと、こうした報道の意義に疑問を投げかける意見が多い。

   たとえば実業家の堀江貴文氏(45)は、自身のフェイスブックで「やっとクソ文春のヤバさが大衆に浸透してきたか。結局こうなるしかないビジネスモデル」と指摘した。週刊文春に「俺だけがベッキーの頃からクソ文春と言い続けてきた」とした上で、

「こいつらは調子に乗って部数稼げてるって思い込んでるだけだから、大衆から攻撃されるとすぐメンヘラになる。すぐに潰せる」

と持論を展開した。

   前東京都知事の舛添要一氏(68)も小室さんの引退に「優れた才能がまた一つ消えていく」とツイッターで触れ、「週刊誌による興味本位の有名人不倫報道、いつまでこんな非生産的なことを続けるのか。日本は確実に劣化していく」と訴えた。

   週刊文春の「文春砲」公式ツイッターでは1月21日現在、約3100のリプライ(返信)が小室さんの不倫疑惑を伝えたツイートに寄せられており、「誰も喜ばない記事」「不倫騒動なんてだれか求めてる?」と同誌への批判的な声が多くを占めている。

キンコン西野「諸悪の根源は...」

   一方、問題なのは週刊文春の不倫報道に興味を抱くことだとみる向きもある。

   お笑いコンビ「キングコング」の西野亮廣さん(37)は1月20日、「ブスの皆様へ」のタイトルでブログを更新し、

「小室哲哉さんの一件で、文春が叩かれているけれど、諸悪の根源は『不倫許すまじ』という"他人の色恋沙汰に口を挟むという極めて下品な国民性"にある」

と訴えた。

   「本当に理解できないのが、自分とは何の関係もない他人の浮気や不倫に対して、声を荒げて怒る人達の心理だ」(2017年8月8日のブログ)など、不倫を報じられた人に対する世の中のバッシングに以前から疑問を呈している。今回のブログでは、

「『テメーらの持っている道徳観が、文春および週刊誌の連中を食わせて、世の中の才能を次々に殺してんだよ、ブス。何を食べたら、そこまでブスに仕上がるのか今度教えてくださいよ』と思って見ています」

と、さらに強い書きぶりで批判した。

   2016年1月、週刊文春でベッキーさんとの不倫を報じられた「ゲスの極み乙女。」の川谷絵音さん(29)も18年1月19日、ツイッターで「病的なのは週刊誌でもメディアでもない。紛れも無い世間」と指摘。さらに、

「友達も減ったし関わる人も減ったけど、音楽は何も変わらず僕のそばにいる」

と自身の実体験をもとに、小室さんの引退後も「作った音楽はずっと残る」とコメントした。

   1月21日放送の「サンデー・ジャポン」(TBS系)では、週刊文春の記者が顔を隠したうえで映像出演。小室さんの引退について「率直に残念」と話した上で、

「ご本人が(会見で)言われたことと我々が取材したところに、違う部分というのは多くある。それは記事を見ていただければ分かると思うが、そこには絶対の自信もある。ただそれ以上に、本意ではない結果になったと考えている」

と話した。