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「ムカつくわ」 3階級差の山中慎介×ネリ戦、試合決行の大疑問

   山中慎介(35)とルイス・ネリ(23)によるボクシングWBC世界バンタム級王座決定戦が2018年3月1日に行われたが、あまりの体重差に「試合を組ませるな」と不満が噴出した。

   総合格闘家の川尻達也は試合後「納得できないでしょ」「ムカつくわ」とツイッターで吐露した。

  • WBC世界バンタム級タイトル戦が行われた(写真はイメージです)
    WBC世界バンタム級タイトル戦が行われた(写真はイメージです)
  • WBC世界バンタム級タイトル戦が行われた(写真はイメージです)

「きっと納得できないでしょ」

   53.5キロが上限のバンタム級。前日計量を山中が53.3キロで一発クリアした一方、ネリは55.8キロと2.3キロの大幅オーバーだった。2回目も54.8キロでパスできず、王座を剥奪。さらに58.0キロが上限の当日計量で57.5キロとパスしたものの、体重でみれば3階級上のスーパーフェザー級だった。ネリはチーズケーキを片手に「体重は作った」とコメントした。

   山中はネリと17年8月にタイトル防衛戦をしたが4回TKO負け。ネリは禁止薬物の陽性反応が出たものの王座剥奪の処分などは受けず、WBCが再戦するよう命じていた。山中にとって進退のかかる試合だった。

   そうして迎えた因縁の再戦は、山中が1回に1度、2回に3度ダウンし、2回TKO負け。一方的な試合となった。

   体重だけ見れば3階級を隔てる差での一瞬の結末。総合格闘家の川尻達也はツイッターで

「体重オーバーした相手にKO負けじゃ観てる方も本人だってきっと納得できないでしょ。勝って喜んでるし。ムカつくわ。山中選手もう一丁」

と不満を募らせた。

   試合を見ていた多くのユーザーからも

「減量してないネリと減量している山中、試合を組ませるな」
「山中vsネリ...こんな納得のいかない後味の悪い試合ないわ...ネリの運営サイド...こんな体重差で勝ってあんな喜び方するか。フェアに正々堂々と戦えなかった山中選手の気持ち考えたら泣けて来る」
「山中慎介との試合の相手、ずるくね? たしか前はドーピング疑惑でしょ? それで、今回は減量してこなかったってずるすぎやん」
「はぁー胸糞悪い試合だったわ。2階級も上の体重から絞りきれない馬鹿と試合させんなよ、山中選手の家族が可哀想だわ」

と、試合の決行自体を疑問視する声が殺到した。「ボクシングのルールは再整備が必要ですね」という声も数多い。

   山中は試合後、今後について問われ、「もちろんこれで最後。これで終わり」と現役引退を表明した。