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フジテレビ「ホウドウキョク」、更新ほぼ停止 局に「新メディアとの関係」を聞いた

   フジテレビのネットメディア「ホウドウキョク」の独自コンテンツのほとんどの更新が、ストップしている(2018年4月5日夜時点)。一方、同局は新たなネットメディア「FNN.jp プライムオンライン」の開設を発表している。

   「ホウドウキョク」は今後、どうなるのか。J-CASTニュース編集部がフジテレビに聞いた。

  • ホウドウキョクのトップページ(2018年4月5日夜時点)
    ホウドウキョクのトップページ(2018年4月5日夜時点)
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ホウドウキョク責任者が新サイトに

   ホウドウキョクは2015年4月、独自のニュース番組をウェブ限定で生配信する媒体としてスタート。当初は、フジテレビのウェブ配信サービスや、スマホ向け放送サービス「NOTTV」などに動画コンテンツを提供していた。

   その後、16年10月に大幅リニューアル。「あの人なら、こう考える」を新コンセプトに据え、ストレートニュースだけでなく、専門家が執筆するテキスト記事の掲載を始めた。同年11月には、国内最大級の「Yahoo!ニュース」への記事配信もスタートしている。

   ニュースキュレーションサイト「NewsPicks」とコラボしたオリジナル番組を展開したり、ウェブメディアの記者や編集者をコメンテーターとして積極的に起用したりするなど、斬新な試みを数多く実施。フジテレビの発表によれば、コンテンツビュー数は17年10月に約1億に達したという。

   しかし、17年夏から秋にかけて、サイト上で公開していた独自のニュース番組が相次いで終了。18年3月には、すべての番組の放送が終わった。さらに4月2日を最後に、短いニュース映像を紹介する「新着ニュース映像」を除く、独自コンテンツの配信がストップしている状況だ(5日夜時点)。

   フジテレビは、新たなネットメディア「FNN.jpプライムオンライン」の開設を2日発表したが、ホウドウキョクの今後については明言していない。ただ、新サイトのチーフビジョナリストという役職には、ホウドウキョクの運営責任者を務めていた清水俊宏氏が就任することは明らかにしていた。

フジ「現在は移行期間中」

   ホウドウキョクの公式SNS(ツイッター、フェイスブック)は2日以降も更新を続けている。ただ、投稿で紹介しているのは、新たにスタートした「プライムオンライン」の記事だ。

   ホウドウキョクはこのまま終了となるのか。J-CASTニュースが4月5日、フジテレビの企業広報室に取材すると、

「これまでFNNでは、『FNN-News.com』、フジテレビでは『ホウドウキョク』を運営してきました。これらのメディア運営での経験を活かし、FNNは新たオンラインメディア『FNN.jp プライム』を4月2日よりスタートしました」

と回答。その上で、現在は「移行期間中」だとして、「徐々に『FNN.jp プライムオンライン』に発展的に統合していきます」と説明した。

   なお、「FNN-News.com」でのニュース配信は2日以降も続いているが、サイトのトップページには大きく「プライムオンライン」の開設を伝えるバナーが表示されている。