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山口メンバーの影響ここまで... 「ニコ超」で明かされたクイズ大会の舞台裏

   「全国高等学校クイズ選手権(高校生クイズ)」(日本テレビ)などのクイズ番組やイベントが根強い人気を誇るなか、2018年夏から新しいクイズ大会が開催されることになった。18年4月29日、千葉市内で行われた「ニコニコ超会議」内のステージで発表された。

   ステージには、実際に番組で出題されているクイズを作成する作家らが集結。ニュースの影響で一度作った問題が使えなくなったりするなど、出題にまつわる苦労話を次々に披露した。

  • 「ニコ超」ではディープなクイズ談義が展開された
    「ニコ超」ではディープなクイズ談義が展開された
  • 「ニコ超」ではディープなクイズ談義が展開された

「こんな競技他にないですからね」

   新しいクイズ大会は、一般社団法人日本クイズ協会(JQS)が主催。高校生を対象にした「ニュース・博識甲子園(全国高等学校総合クイズ大会)」と、 高校生に限らず全年齢が対象の「JQSグランプリシリーズ(全国総合クイズ大会)」の2つだ。

   高校生向けの大会は7月16日に全国7か所で予選を行い、上位8校が8月25日に都内で行われる決勝大会に進出、優勝校を決める。決勝大会進出校の東京までの交通費と宿泊費は主催者が負担する。

   全年齢対象の大会は、7月16日に全国7か所で行う予選で「トップリーグ」30人と「ミドルリーグ」70人を選び、9月から3回にわたってリーグ戦を開催。19年3月末に決勝大会を開く。

   高校生大会は3人1組、全年齢対象の大会は、個人単位でそれぞれ18年7月10日までに大会ウェブサイト(http://quiz.or.jp/taikai/)から申し込む。

   この日の発表は、カドカワが開校した単位制の広域通信制高校「N高」ブースのクイズ研究会のステージで行われた。同研究会特別顧問を務めるニッポン放送の吉田尚記(ひさのり)アナウンサーは、

「クイズやってると地頭がすごく良くなる。何故か。面白い人の条件は、ものを知っていることと整理が上手なこと。クイズをやっていると、その力が絶対身につく。いつでも始められて、死ぬ直前までできる。こんな競技他にないですからね」

と参加を呼びかけた。

   吉田アナはアイドルやアニメに詳しいことで知られるが、東京・麻布高校在学時には高校生クイズに出場し、慶応大在学時にはクイズ研究会に所属していた。

「都道府県の名前が苗字になっているアイドルで、V6なら長野メンバーですが...」

   ステージでは、出題をめぐる苦労話が次々に明かされた。構成作家の矢野了平さんが挙げたのが高校生クイズの米国ロケをめぐるエピソードだ。問題は、司会者が読み上げるカードと、舞台裏で正誤判定に使うカードを2枚1組で印刷して持参。枚数は約2000枚に及び、持ち運びに難儀するという。

「それを登山用のリュックに詰めて...クイズだけで15キロぐらいあるリュックを背負う。そのリュックを肌身離さず持ち歩かないといけない。もし盗難に遭ったりどこかに置き忘れてしまったら、貴重品やパスポートは戻ってくるかもしれないが、クイズがないとその先のロケができない。極端な話『矢野が死んでも問題は残せ』」

   クイズ作家の日高大介さんは、高校生クイズ用に作った問題を例に「ニュースによって問題が消えていく」事例を挙げた。それは

「都道府県の名前が苗字になっているアイドルで、V6なら長野メンバーですが、TOKIOなら...」

というもので、日高さんが

「もう、ちょっと出せなくなっちゃったり...」

とこぼすと、他の登壇者から

「出してんじゃないですか!」
「まだセーフ、ということで...」
「『メンバー』ではありますけどね、まだ」

などと次々に突っ込みが入っていた。