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SNS炎上させる、学校で「隅っこにいた」人たち 有吉持論「仕返しでやってるだけじゃん」

   お笑いタレントの有吉弘行さん(44)が、SNSで他人をバッシングするインターネットユーザーらに苦言を呈し、賛否の声が相次いでいる。

   2018年8月12日放送の自身のラジオ「有吉弘行のSUNDAY NIGHT DREAMER」(JFN)で、お笑いコンビ「やさしい雨」の松崎克俊さん(34)とアニメの話題になった時のことだ。

  • 有吉弘行さん(2015年撮影)
    有吉弘行さん(2015年撮影)
  • 有吉弘行さん(2015年撮影)

「場所変えてイジメしているだけなんじゃないか」

   国内最大の同人誌即売会・コミックマーケット94(コミケ)が10~12日に開催されたことから、アニメや漫画が趣味の松崎さんは今クールの注目アニメをピックアップ。「主人公が自分たちを投影してくれている」「クラスでも隅っこにいるような人が共感できるストーリー」などとプッシュした。

   これに有吉さんは引っかかった。「なんかそういう言い方好きだよな...。『隅っこにいる自分』とかさ」と低いトーンで切り出し、「そういう人がSNSで力を持ち始めて、人に嫌なことばかり言って」と苦言を呈し始めた。さらに、

「自分が隅っこにいて、学生時代つらかったからと言って、SNSで今度は逆にお前らが自分にされて嫌なことしてないか? そういうこと多くない?」

とSNS上で横行するバッシングに不快感を示した。

   隣で笑う松崎さんらに、有吉さんは「ずいぶん笑ってるけど」と一言述べると、

「なんか言うじゃん。DQNだとか、ヤンキーみたいの見つけてはネットですげえボロクソ叩いたりするじゃん。あれって自分たちがされて嫌だったことを、いま仕返しでやってるだけじゃん。あれ怖くない? 寂しいなって思う。場所変えてイジメているだけなんじゃないか、SNS炎上させて」

と、なおも不満。「平和的な解決方法はなかったのかな、大人になって」と溜め息をついた。

   松崎さんの話に戻った有吉さんは、「言うんだ、そうやってすぐ。『自分は隅っこにいたがー』って。まだ言ってんの? いくつ? (今年)35歳で『学生時代は隅っこにいてー』って何言ってんの。恥ずかしくないの? まだ学生時代のこと言ってんの?」と、軽く説教。だがすぐに、「まあそれは置いておくけど。俺もイジメっ子になりたくないから」と皮肉を込めた。

「真木よう子ちゃんの件も。風化させちゃいけないからね」

   SNS叩きについての有吉さんの持論は一部ネット上でも注目され、ネット掲示板やツイッターでは、

「まぁ現実のいじめに否定的な連中もネットいじめには揚々と参加するもんな」
「有吉さんのSNS持論一理あるというか核心ついてるよね」

と賛同する声が見られる。ただ、

「炎上って何かしら犯罪かそれに近いルール違反なことしてるから炎上するわけであって、学校で起きてるイジメと同じ扱いをするのはわかってないと思う」
「わかってねえな有吉 リアルで隅っこの人間はネットの輪にも入れず隅っこだから」

と受け入れない向きもあった。

   なお、話の中で有吉さんは、コミケに絡めて「真木よう子ちゃんの件も。風化させちゃいけないからね、ああいうことやったって」と、女優・真木よう子さん(35)にまつわる騒動を引き合いに出す場面もあった。

   1年前の17年8月、真木さんは同年冬のコミケへの参加意思をSNSで表明。販売するのは自身のフォトマガジンで、制作費800万円をクラウドファンディングで集めることも発表した。だが、自作の同人誌を自費で売り出すのが趣旨のコミケにそぐわないとして大バッシング。「コミケを理解しているのか?」などと総叩きに遭い、わずか2日後に長文の謝罪文とともに参加辞退を表明する事態となった。

   この件でもネット上では、

「真木とかベッキーとか必要以上に叩いたりしてんのはやり過ぎだけど 少数が自演して火を起こして消えそうになったら燃料投下してる場合も多々ある」
「真木よう子の炎上は当然だろ、コミケのアマチュアリズムの祭典に 商業主義全開で持ち込んでんだから」

と賛否の声が寄せられていた。