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「突然俳優になると言って出て行った」 老舗酒造を継がなかった佐々木蔵之介の弟挨拶文に同情続々

   創業100年を超える老舗酒造の4代目が、「かわいそう(笑)」「末っ子って、こうゆう役回りなんだよなぁ。。。」と、インターネット上で同情を買っている。

   「(兄が)突然『俳優になる』と言って出ていってしまいました」「嫌々酒屋を継ぐことになったわけです」と、酒蔵を継いだ経緯を詳説した「挨拶文」がツイッターで拡散されたためだ。

  • 佐々木酒造の公式サイトより
    佐々木酒造の公式サイトより
  • 佐々木酒造の公式サイトより

神戸大学農学部に進学するまではよかったが...

   挨拶文は、1893年に創業した「佐々木酒造」(京都市)の公式サイトの会社概要欄に掲載されている。

   代表取締役を務める4代目・佐々木晃氏が記し、「私は男3人兄弟の末っ子で、まさか酒屋を継ぐことになるとは思っておりませんでした」との書き出しで始まる。

   大学では中国文学を専攻し、家業は兄が継ぐと思っていた晃氏。だが、思い通りにコトは進まなかった。

   長男は「飲んで無くなってしまうものを造るのはいやだ」として建築の道を志願。バトンは次男に渡った。

   受け取った次男は、役割を果たすべく神戸大学農学部に進学。バイオテクノロジーや酒米の研究に邁進し、「着々と酒造家の道を歩んでいた」。ここまでは良かった。だが、「突然『俳優になる』と言って出ていってしまいました」というのだ。

   そんな訳で、「私が嫌々酒屋を継ぐことになったわけです」と当時の心境を明かす。

「うれしいような複雑な気分です」

   実は、跡継ぎを蹴った次男についても、佐々木晃氏は挨拶文の中で触れている。

「いつも自己紹介のところで佐々木酒造です、と言ってもあまり皆さんご存じない感じなのですが、最近は俳優の佐々木蔵之介の弟です、というと結構知ってくださる方があって、うれしいような複雑な気分です」

   多くのテレビドラマにも出演し、名脇役として人気の高い佐々木蔵之介さん(50)で、実家が酒造会社であることもかなり知られていたが、今回、一般のツイッターユーザーが2018年10月4日、先の文を共有するとまたたく間に話題となり、

「かわいそう(笑)」
「末っ子って、こうゆう役回りなんだよなぁ。。。」

といった佐々木晃氏に同情する声が相次いでリツートされることになった。

   こうした反響に、佐々木晃氏も6日、「私のつたない挨拶文にたくさんのリツ、いいねをありがとうございます」(原文ママ)とツイッターで反応。「色々と言ってますが、いつも兄2人は商売を気にかけてくれていますし、助けてもらってばかりです」と兄への感謝を補足した。