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福原愛、現役最後の大仕事? 引退会見のタイミングが「卓球愛」にあふれてた

   福原愛さん(29)が引退を発表したタイミングは、卓球界の盛り上がりを考えてのことだったのか――。

   卓球の新リーグ「Tリーグ」開幕の前日に引退会見が開かれたことをうけ、こんな見立てがネットやテレビで披露されている。コメンテーターとして生出演した卓球協会関係者がこうした見方を示したうえで、「すごい女性だ」と感心する一幕もあった。

  • 引退を発表した福原愛さん(2012年撮影)
    引退を発表した福原愛さん(2012年撮影)
  • 引退を発表した福原愛さん(2012年撮影)

「メッセージなのかもしれませんね」

   2018年10月24日の「ひるおび!」(TBS系)は、前日23日にあった福原さんの引退会見の模様を紹介した。3歳の頃から「泣き虫愛ちゃん」の愛称で親しまれてきた福原さんは21日にブログで引退を表明、この日の会見に臨んだ。

   福原さんは、卓球をやっていたことは長女(現在1才)には少し大きくなるまで伝えず、「温泉卓球」の際にいきなりスマッシュを決め、「何でお母さんできるの」と驚かせたい、といった微笑ましい発言を連発。番組でも、こうした内容を詳しく取り上げた。

   福原さんは現在、「Tリーグ」の理事を務めている――こう切り出したのは、ゲスト出演した日本卓球協会の宮﨑義仁・常務理事。さらに「まさしく(会見翌日の)今日、新しいTリーグが開幕でしょ」と続け、

「自分の引退会見を利用したかのよう。Tリーグを盛り上げようと。そういうところまで(配慮が)見えてくる。すごい女性だな、と...」

と感心していた。引退会見で「卓球」のキーワードに注目が集まり、その余波としてTリーグにも注目が......と配慮したのでは、というわけだ。司会の恵俊彰さんも

「ひょっとしたら、Tリーグ開幕に合わせて愛ちゃんが会見を開いて、卓球界盛り上がってますよ、というメッセージなのかもしれませんね」

と応じていた。

   Tリーグは今季から始まる新リーグで、24日に開幕する(男子。女子は25日)。男女各4チームがそれぞれ総当たり7回戦を展開(1試合は基本4マッチ。出場可能選手は4~6人)。最後はリーグ戦上位2チームによる決勝を行い優勝チームを決める。小学生時代の活躍から「愛ちゃん2世」と称される石川佳純選手(世界ランク4位)や、海外の強豪選手も参戦してチームを組んでいる。

本人も「Tリーグの開幕は、私の中ですごく大きい」

   福原さんが引退会見をTリーグ開幕の前日に開いたことについて、ツイッターでは23~24日朝にかけて、宮﨑氏と同じような見解を示している人たちがいた。

「(福原さんは、Tリーグ)理事としてPR活動の大仕事をさらっとやってのけましたね」
「このタイミングで引退を表明したのはTリーグのためでもあるよね」

といった調子だ。

   もっとも、福原さん自身が会見で、このタイミングでの引退発表になったこととTリーグ開幕との関係について、記者からの質問に答えていた。朝日新聞(デジタル版、23日)記事によると、福原さんは

「Tリーグの開幕は、私の中ですごく大きい。(略)私も気持ちも新たに、理事としての一歩を踏み出そうと思ったので、このようなタイミングでの発表とさせて頂きました」

と、Tリーグ開幕直前に引退発表・会見を合わせたことを認めてはいた。ただ、目立った形ではあまり報じられていなかったため、「推測」の形でTリーグ開幕との関係に言及する人が相次いだようだ。

   宮﨑氏は「ひるおび!」で、Tリーグは「会場はほとんど満員になる、ということですから...」と、幸先のよい出足を嬉しそうに報告していた。