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HKT48、「創業の地」に回帰へ 劇場移転に向け、「サバイバルゲーム」激化の予感

   HKT48は2018年11月26日に福岡市内で開いた7周年記念特別公演で、4年ぶりに専用劇場が復活すると発表した。AKB48グループでは、瀬戸内7県を拠点に活動するSTU48が11月20日、船上劇場「STU48号」が19年春に完成することを発表したばかりで、専用劇場の見通しが発表されていないのはHKTだけだった。

   新劇場は、11年の発足から16年3月まで拠点にしていた旧劇場の近くにオープンするが、その予定は「2020年春」で、1年4か月ほど先の話だ。この日の公演では、新たに加入した5期生14人がお披露目された。この5期生が新劇場オープンまでに先輩メンバーを脅かす存在になる可能性もあり、グループ内の競争は激化しそうだ。HKTの劇場支配人でもある指原莉乃さん(26)は「誰が生き残るかのサバイバルゲーム」などとメンバーにハッパをかけた。

  • 新劇場のオープンは7周年記念特別公演の最後にサプライズで発表された。飛び上がって喜ぶメンバーもいた
    新劇場のオープンは7周年記念特別公演の最後にサプライズで発表された。飛び上がって喜ぶメンバーもいた
  • 新劇場のオープンは7周年記念特別公演の最後にサプライズで発表された。飛び上がって喜ぶメンバーもいた
  • 劇場公演のアンコール明けに笑顔を見せる指原莉乃さん
  • 5期生の加入でHKT48のメンバーは63人になった

市内3か所の貸しホールを渡り歩く

   初代HKT48劇場は、グループが発足した11年11月、ヤフオクドーム(中央区)に隣接する商業施設「ホークスタウンモール」に開設されたが、同施設の再開発で16年3月に閉鎖。16年4月に拠点を西鉄ホール(中央区)に拠点を移していた。西鉄ホールは九州の中心として知られる天神の中心部にあり、アクセスはきわめて良いものの、貸しホールを間借りしているため、利用できる期間も限られていた。そのため、HKTは西鉄ホールを含む市内3か所の貸しホールを渡り歩く形で劇場公演を続けてきた。

   これに加えて、ホークスタウンモールの跡地には三菱地所が18年11月24日に大規模商業施設「MARK IS(マークイズ)福岡ももち」を開業したばかり。そのテナントの中にHKT48劇場が含まれていなかったため、ファンの間では専用劇場のメドが立たないとして心配の声も出ていた。

ヤフオクドーム隣接のビルに入居

   HKT48の専用劇場が復活することになったのは、ソフトバンクホークスが福岡移転30周年事業の一環としてヤフオクドームの敷地内に建設する「エンターテインメントビル(仮称)」の一角だ。ビルは地上7階建てで、延床面積は約2万平方メートル。ヤフオクドームの3階部分にあたるデッキ(外周通路)と直結する。1階にHKT48劇場が入居し、20年春のオープンを目指す。

   新劇場オープンは、今回の記念特別公演の最後にサプライズで発表された。メンバーの松岡菜摘さん(22)は、「うれしいです!」と喜びながらも、オープン時期を聞かされて

「今、最後まで涙出てきそうだったんですけど、2年後...?」

と、微妙に突っ込みを入れていた。オープンまでには様々な変化がありそうだが、指原さんが

「(20年春まで)誰が生き残るかのサバイバルゲーム。でも良かった、発表ができたということだけで...」

と話していた。今回お披露目された5期生の1期先輩にあたる4期生は、16年7月にお披露目。旧劇場を知らない世代だ。これに加えて、日韓合同ユニット「IZ*ONE(アイズワン)」の活動のためにHKT48の活動を休止している宮脇咲良さん(20)と矢吹奈子さん(17)が戻ってくるのは21年4月。新劇場オープンから1年ほど経った頃だ。松岡さんは

「もとあった劇場に戻れるのがすごくうれしいですし、その頃居なかったメンバーがたくさん増えて戻れるのがうれしい」

と話した。

(J-CASTニュース編集部 工藤博司)