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パリ在住の辻仁成、「暴動風景」を報告 「市民は慣れていて普通に生活してます」

   作家の辻仁成さん(59)が2018年12月2日、燃料税の引き上げに抗議して大荒れ状態のフランス・パリ市内について、ツイッターを更新した。

   辻さんは永らくパリで創作活動を継続。女優の中山美穂さん(48)との離婚後は長男とパリでの生活を続けている。

  • 辻仁成さんのツイッターから
    辻仁成さんのツイッターから
  • 辻仁成さんのツイッターから

「住宅地は平穏だから、心配しないで」

   「これ、先ほど、ヴァンドーム広場の暴動風景」とつづる辻さんがアップしたのは、夕闇迫る街を写した30秒の動画。動画の中では炎と黒煙を上げて燃える自動車が2台写っており、それの消火に当たる複数の人影が写っているほか、サイレンが鳴り続けている様子も。「パリ中心部はこんな感じ。住宅地は平穏だから、心配しないで。パリ市民は慣れていて普通に生活してます」と、自身には危害が及んでいないことをファンへ報告している。

   加えて、「ただ政府への怒りはなかなか収まりそうもないですね」と、燃料税を上げようとするフランス政府への国民の怒りにも言及。併せて、「街を破壊されて、界隈の商店主さん、クリスマス商戦前にがっかりしてます」ともつづっているが、動画の最後の部分には街路に吊るされたクリスマスのモールが写り込んでいる。

   ファンからは、

「映像見れるのはありがたいですが、気を付けてください」
「日本人であれば決して慣れることは出来ない光景です...辻さん父子の生活の無事と心の平穏を心から念じています」

と、辻さんを気遣うリプライが集まる一方、

「フランスの町の汚さは見習わないけどホントにおかしいとこはNOという言うとこは見習うぜ!!」
「これは最近の車は燃費が良くなったり電気自動車やPHVなどが増えたことによりガソリン税が年々減ってることによる代替案です。単に重税をするためではありません」

といった、暴動に対する意見も寄せられている。

   暴動については、非常事態宣言の発令の可能性が報じられるなど、国際的にも高い関心を呼んでいるほか、日本では国際政治学者の舛添要一氏(70)が3日に、「庶民は生活保守主義であり、改革の痛みを受け入れることはない」とツイッターで指摘するなど、日本での関心も高い。

(J-CASTニュ-ス編集部 坂下朋永)