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J-CAST記者の予想的中!今年の漢字は「災」 でも、19年はもっと「良い字」を...

   年末恒例イベントとなっている「今年の漢字」。

   本日、2018年12月12日、京都・清水寺の舞台で揮毫(きごう=文字や書画を書くこと)により、発表され「災」という文字が選ばれた。

  • 2018年は、19万3214票の中から、2万858票を集めた「災」に決定した(公益財団法人・日本漢字能力検定協会より)
    2018年は、19万3214票の中から、2万858票を集めた「災」に決定した(公益財団法人・日本漢字能力検定協会より)
  • 2018年は、19万3214票の中から、2万858票を集めた「災」に決定した(公益財団法人・日本漢字能力検定協会より)

全国的に地震、豪雨、台風、猛暑などの自然「災」害の脅威を痛感した1年

   同イベントを主催する公益財団法人・日本漢字能力検定協会(以下、漢検)によると、

「今年は『北海道胆振東部地震』、『大阪府北部地震』、『西日本豪雨』、『台風21号や24号の直撃』、『記録的猛暑』など自然『災』害が多発した年だったので、国民の多くがこの字を選ばれたのでしょう」

と分析する。

「また『災』害経験から、全国に防『災』意識が高まり、多くの人が自助共助の大切さを知った年でもあります。加えて『仮想通貨流出』や『スポーツ界でのパワハラ問題』、『財務省決裁文書改ざん』、『大学不正入試問題』などの事件が発覚したことも理由です」

と付け加えた。

   因みに今年の応募総数は、19万3214票。「災」が2万858票だったが、以下、ベストテンは次の通り。

・2位=「平」(1万6117票)

・3位=「終」(1万1013票)

・4位=「風」(4212票)

・5位=「変」(3893票)

・6位=「暑」(3785票)

・7位=「大」(3610票)

・8位=「最」(2778票)

・9位=「新」(2753票)

・10位=「金」(2429票)

となっている。

「同一漢字」が選ばれるのは「金」以来

   漢検によると、同イベントは1995年からスタートし、今年で24回目となる。その中で「過去に『同一漢字』として選ばれたのは『金』の3回が最多」とのこと。「金」以外に被った文字は、過去にはないという。しかし、今回、選ばれた「災」は2回目。1回目は2004年で、「台風や地震などの記録的な天災や、イラクでの人質殺害や子供の殺人事件など、人災が多発した」ことによる。

   ところで、J-CASTニュースでは「平成最後の『漢字』は何か?」という特集記事を書いた。その中で20代のF記者(女性)が見事に「災」の字を当てた。

   F記者は

「テレビの生中継を見ていたので、思わず『おお!』と声を上げてしまいました。日本は『災害大国』とも言われ、豪雨や地震が起きるのは珍しくないことですが、2018年は例年に輪をかけて『災』害が多かったこと、また『災』害は立場に関係なく、どんな人にも関係がある話題であるからと思い、予想の一字に選びました。平成生まれなので、平成最後の漢字が明るい1字にならず残念ですが、2019年は少しでも『災』害が減り、落ち着いた1年になるように願いたいです」

とコメントしている。

   因みに、本記事の筆者である40代記者(男性)が選んだのは「暴」、または「変」。

「トランプ氏の『暴』言や『暴』挙、また台風等による『暴』風雨などの気象状況が印象的だった。『変』も『気候変動』が顕著だった年。また、国会での『変』な答弁の繰り返し、スポーツ界では『日大アメフト部のタックル問題』やアマチュアボクシング『奈良判定問題』、体操の『体罰問題』など、本来ならクリーンであるべき世界の『変』な報道が多かったから」

という予想のもとだったが、「変」が5位、「暴」に至っては、ベストテン圏外と散々なありさまだった(競馬他ギャンブルじゃなくて、ホントによかった...)。

   とにもかくにも、あと5か月弱で「平成」も終わる。来年はぜひ、喜ばしい漢字を選出したいものである。