20年がかりで完成した(見る読む解く 古地図の世界)
2018年12月21日11時45分
『改正日本輿地路程全図』

『改正日本輿地路程全図』 長久保赤水 1779(安永8)年 大坂刊 1枚
江戸中期に活躍した地理学者の長久保赤水(せきすい)が作った『改正日本輿地路程全図(かいせいにほんよちろていぜんず)』は、日本地図の変遷を語るうえで鍵となる古地図のひとつです。
斜めに格子状に引かれた経緯線の上に小さな文字でびっしりと情報が書き込まれ、それまでのアバウトな地図と比べると、かなり現代の日本地図の形に近づいてきた感があります。本地図の登場によって、ガイドブック的に見て楽しむ要素が多かった「流宣(りゅうせん)図」から、正確さを重視した地図へと、日本の地図スタイルが大きく変わりました。
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