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ゴーン前会長の変装にツッコミ 生放送中「カメラの前でバレバレ」

   会社法違反(特別背任)などの罪で起訴され、逮捕から108日にわたって拘束された日産自動車前会長のカルロス・ゴーン被告。2019年3月6日夕に保釈され、民放テレビ各局が一斉にゴーン被告が東京拘置所前を後にする様子を伝えた。

   作業着のような恰好をして出てきたゴーン被告の「変装姿」に対し、ネット上では「コントやんけ」「却って目立つ気もする」などツッコミの声が上がった。

  • 写真:ロイターアフロ
    写真:ロイターアフロ
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作業着でマスクに帽子、眼鏡姿

   ゴーン前会長の釈放の速報が報じられたあと、東京拘置所前に張り付く報道陣の前に複数の作業着姿の男性らが現れた。男性らは、正面に用意された黒塗りワゴン車ではなく、その前に置かれた軽ワゴン車に乗り込んだ。こうした様子を、6日夕の番組で民放各局が生中継で報じた。

   出演者は当初、建物から出てくる作業着のような恰好をした複数の人物のうちの一人が「ゴーン被告ではないか」と推測し、「カモフラージュしたんでしょうかね」といった指摘をしていた。この男性はマスクに帽子、眼鏡姿。服の上に蛍光色のチョッキ様のものも着用していた。ただ、カメラのアップをみると、目元あたりがゴーン前会長にそっくりのように見える。

   スーパーJチャンネル(テレビ朝日系)ではほどなく、「この人物がカルロス・ゴーン被告であることが確認された」と報じていた。

   news every.(日テレ系)のなかで、元東京地検特捜部副部長の若狭勝弁護士は、ゴーン被告の恰好に対し、「逮捕される前に出頭求めるときはマスコミにわからない形で来てもらうが、保釈時はある意味、カメラがいっぱいある中で変装してもバレバレじゃないですか」と苦言を呈し、「そのなかであえて変装するっていうのは理解に苦しむ」とコメント。

   実際、この人物たちが乗り込んだ軽ワゴンは、報道陣のヘリ取材を受け、報道陣とみられる後続のバイクが何台もついていた。ツイッターでも「コントやんけ」「却って目立つ気もする」といった指摘が出ていた。

   1時間強の追跡劇のあと、車は都内の弁護士事務所に到着。マスクを外して作業着を脱いで黒い服姿になったゴーン前会長が車から降りてくる姿もニュース番組は伝えていた。