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巨人は「3位」 野口寿浩氏のセ・リーグ予想、あの球団は下位転落も?!

   プロ野球の2019年シーズンがいよいよ3月29日に開幕を迎える。セ・リーグでは昨オフ、FA(フリーエージェント)で丸佳浩外野手(29)が広島から巨人に移籍するなど大きな動きがあった。球団史上初の4連覇を目指す広島、昨オフ大型補強に成功した巨人。今シーズンのセ・リーグはこれまでにない混戦が予想される。

   ヤクルト、阪神などで活躍し、昨年までヤクルトのコーチを務めていた野球解説者の野口寿浩氏(47)はどう予想するのか。J-CASTニュース編集部が聞いた。

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「やはり今年も広島が強いでしょう」

   野口氏がセ・リーグ1位を予想した球団は広島。昨シーズン、広島打線の中核を担った丸が昨オフ、巨人に移籍し打撃陣の戦力ダウンが懸念されるが、選手層の厚さは12球団一ともいわれる。

「広島は丸選手が抜けても代わりの選手が出てくると思います。1人で丸選手の穴を埋めることは難しいが、長野選手も加入しましたし、皆で力を合わせれば穴は埋まるはず。やはり今年も広島が強いでしょう」

   オープン戦では12球団トップの勝率.667を誇った広島が今年も盤石か。野口氏が広島に続く2位に挙げたのがDeNAだ。今年で就任4年目を迎えるアレックス・ラミレス監督(44)だが、昨シーズンは監督3年目にして初めてAクラスを逃して4位に終わった。野口氏は2位に挙げた理由を次のように語った。

「やはりDeNAの打線は強力。梶谷選手が帰ってきたことも大きい。楠本選手の成長も期待できます。投手陣も揃っている。石田選手、東選手にも期待が持てます。特にリリーフが良いチームですので一気にいく可能性は十分にあると思います」

   野口氏が3位に挙げたのが巨人。原辰徳監督(60)の第三次政権となる今シーズンに向けて、丸、炭谷銀仁朗捕手(31)、中島宏之内野手(36)、クリスチャン・ビヤヌエバ内野手(27)、岩隈久志投手(37)らの獲得に成功。例年を上回る大型補強で5年ぶりのV奪回を目指す。

「力で見れば、2位と予想したDeNAと僅差だと思います。オフにはあれだけの巨大戦力を補強しましたし、原監督が復帰して1年目ですから選手も気持ちが入っていると思います。ただ、リリーフ陣に不安があるので、そこが課題になってくると思います。マシソン選手の復帰がいつになるのかという不安もありますし、DeNAとの差はそこにあると思います」

猛虎復活のカギを握る選手は...

   そして野口氏が4位に予想するのが阪神。昨シーズン、17年ぶりとなるリーグ最下位に沈んだ阪神は今シーズン、矢野燿大監督(50)の初陣となる。投手に関しては、オリックスからFAで西勇輝投手(25)を獲得し、中日から自由契約となったオネルキ・ガルシア投手(29)、元メジャーリーガーのピアース・ジョンソン投手(27)が新加入し厚みが増した。

「今年の阪神は投手がいいですね。新たに加わった西選手、ガルシア選手は期待できます。先発、リリーフ陣もいい。あとは大山選手がどれだけ成長するか。大山選手の成長しだいでは十分、Aクラスを狙える力はあると思います。オープン戦の終盤にチームの打線が上向いてきましたし、開幕戦からいけると思います」

   野口氏が5位としたのがヤクルト。昨シーズンは首位広島に7ゲーム差をつけられながらもリーグ2位を死守。山田哲人内野手(26)、ウラディミール・バレンティン外野手(34)、雄平外野手(34)と、重量打線がズラリと並ぶ。課題となるのは投手陣か。

「ヤクルトの打線はDeNAと並ぶセ・リーグのツートップですが、打ち勝つのも限度があります。今年は投手陣の上積みが感じられませんし、小川選手も苦しい。そうなると近藤選手や石山選手にかかる負担が大きくなってきます。そのような状態で去年のような活躍ができるか。疲労が蓄積されていきますから」

   野口氏がリーグ6位と予想したのが中日。今シーズン、与田剛監督(53)が新たに指揮を執ることになる中日は、春季キャンプで松坂大輔投手(38)がファンとの接触で右肩を痛めるアクシデントに見舞われる不運が。松坂の離脱により貴重な戦力を失い、打線も湿りがち。オープン戦では12球団ワーストの打率.218を記録し、不安を抱えたままの開幕となりそうだ。

「中日のキャンプを見させていただきましたが、投手陣がさみしいと感じました。目を引く投手がいないと。打撃のチームとはいえ、投手陣の弱さが目につきました。松坂選手の離脱がチームに与える影響は決して小さくはないと思います。松坂選手が作ってきたムードもあるでしょうし。今年の中日は我慢の年になりそうです」

   野口氏の予想は以上のような順位となったが、野口氏は今シーズンのセ・リーグは、広島、巨人、DeNAの「3強」になるとの見解も。また、今回の予想では広島を1位としたが、展開次第ではDeNAの優勝の可能性もあるとみている。

   「DeNAはマツダスタジアムでの広島戦に強い。この直接対決の成績次第では、DeNAの優勝もあると思います」と締めくくった。