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日本版「PRODUCE 101」ナイナイ起用の意味 ASAYANの「伝説」再現できるか

   「令和のASAYAN」になることはできるか。 お笑いコンビ「ナインティナイン」の岡村隆史さん、矢部浩之さんが2019年4月11日、東京都内で記者発表を行い、吉本興業が手掛ける「PRODUCE 101 JAPAN」のプロデューサーに就任することが発表された。

  • 「PRODUSE 101 JAPAN」のプロデューサーに就任したナインティナインの矢部浩之さん(左)と、岡村隆史さん
    「PRODUSE 101 JAPAN」のプロデューサーに就任したナインティナインの矢部浩之さん(左)と、岡村隆史さん
  • 「PRODUSE 101 JAPAN」のプロデューサーに就任したナインティナインの矢部浩之さん(左)と、岡村隆史さん

韓国版では世界的アーティスト輩出

   まず「PRODUCE 101 JAPAN」は、韓国で社会的現象を巻き起こした大ヒットオーディション番組だ。これを、吉本興業と同番組を制作する韓国企業とがタッグを組み、日本版として展開する。

   かつて、ナイナイが司会を務め、人気を博したテレビ東京系オーディション番組「ASAYAN」(2002年終了)の「令和版」といったイメージだろう。会見でも「ASAYAN」時代のエピソードが飛び出し、スポーツ紙なども「令和のASAYAN」(スポニチ)といった見出しで報じた。

   ちなみに、「ASAYAN」からは「モーニング娘。」、「CHEMISTRY」、鈴木あみ(現在は鈴木亜美)さんといった国民的グループ、歌手らが誕生している。また、同番組では落選したものの、現在は「EXILE」のボーカルとして活躍するATSUSHIさんも、これがきっかけとなって、スターへの階段を駆け上がった。

   韓国の同番組からは、HKT48の宮脇咲良さんも所属する日韓混成ユニット「IZ*ONE(アイズワン)」や、女性ユニット「I.O.I(アイオアイ)」、男性ユニット「Wanna One(ワナワン)」といった人気グループを発掘。韓国、日本のみならず、全世界で活動している。

   韓国では、過去、3シリーズが放送された。関係者によると、「シーズン2」で誕生した「Wanna One」は、10カ国13都市のツアーを実施するなど約100億円を売り上げ、「IZ*ONE」は、配信大手「iTunes」の10カ国K-POPチャートで1位を記録するなど、世界的人気を得ている。

   ナイナイ岡村さんは、

「今度は、世界でスターになる方を間近で見られるとワクワクしています」

と「平成のASAYAN」、「令和の101」と再びの伝説誕生に期待を寄せた。

岡村「世界に出られるんなら我々も」

   同企画が「ASAYAN」と違うところが、ナイナイ2人を中心とした「国民投票」で決まることだ。視聴者による投票により、勝ち残る人が決定。日本的に言うなれば「ASAYAN」と「AKB48総選挙」を足して2で割ったような内容となる。日本版では、2019年5月31日まで受付中。最終的に選ばれた11人は、来年デビューの予定。番組では、選ばれたメンバーの世界進出をサポートしていくという。

   相方の矢部さんは、

「これまで(ASAYAN)にない規模。全容が見えない分楽しみ」

   さらに岡村さんは、

「11人はアジアとかにも行ってしまうということですよね? 世界に出られるんなら我々も引っ張ってほしい。今回は世界規模。全力で盛り上げていきたい」

と、ジョーク交じりに力を込めた。

   同企画は数十億円の予算を投じる、破格の企画となっている。最初の選考を通過した101人が「国民プロデューサー」の視聴者投票結果で勝ち残っていき、最終的に11人組のグローバルな「ボーイズグループ」を結成するまでを密着するという。