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NGTツイートに見る「チーム間の溝」 山口卒業で「悲しくて悔しい」「自分が不甲斐ない」...

   NGT48の山口真帆さん(23)ら3人が卒業を発表したことを受け、NGT48のメンバーからは、3人が卒業を選択せざるを得なかったことについて「本当に悲しくて悔しい」「何も行動できない自分が不甲斐ない」といった声が相次いた。

   中には、「今のNGT48を応援してくださいとは私は言えません」「最悪の結末と言われても仕方がありません」といった、グループの信頼が失われていることを受け止める声もある。ただ、こういった声の多くは、山口さんと同じチームGのメンバーが発したものだ。もうひとつのチーム、チームNIIIのメンバーで3人の卒業に触れたのは、兼任が解除された柏木由紀さん(27)を除けば2人だけで、両チームの溝が改めて浮き彫りになったともいえそうだ。両チームは解体され、今後は「1期生」チームとして統合される。メンバー間でいかにして融和を図るかが問われそうだ。

  • NGT48の山口真帆さんが卒業を表明したチームGの千秋楽公演。チームメンバーは山口さんらにサプライズで色紙を贈った(c)AKS
    NGT48の山口真帆さんが卒業を表明したチームGの千秋楽公演。チームメンバーは山口さんらにサプライズで色紙を贈った(c)AKS
  • NGT48の山口真帆さんが卒業を表明したチームGの千秋楽公演。チームメンバーは山口さんらにサプライズで色紙を贈った(c)AKS
  • グループからの卒業を発表するNGT48の山口真帆さん(c)AKS

「今のNGT48を応援してくださいとは私は言えません」

   NGTに残留するメンバーは、チームNIIIが9人とチームGが8人。この17人で2019年4月27日に横浜市内で開かれるAKB48グループのコンサートに出演する。

   実はグループに残留するメンバーで、いち早く3人の卒業に触れたのはチームNIIIの西村菜那子さん(21)だった。卒業発表翌日の4月22日午後にツイッターで、

「思い返してみればアイドル活動してる際もつい気負いがちな私を助けてくれるのはいつも真帆ちゃんでした。それなのに今回私は自分がどうしたらいいのかが分からず悔しさ悲しみも錯乱してしまい何も力になれなかったです。本当に不甲斐ないです」

などと悔やんだ。高倉萌香さん(18)も22日夜、

「本当にとても悲しいし寂しいです。でも3人はもっと悲しくて苦しい思いをして決断した事だと思います。何もできなかった自分がとても悔しいです」
「今のNGT48を応援してくださいとは私は言えません。いつかまたみなさんとしっかり向き合いたいです。今は自分のやるべき事、自分にできる事を考えます」

などと思いを明かした。23日18時時点で、チームNIIIで3人の卒業について言及したのは、この2人だ。

「最悪の結末と言われても仕方がありません」

   チームGは、8人全員がツイッターで3人への思いを明かしたり、会員向けの有料メールサービスに送信することを予告したりした。山口さんが卒業発表の際、事案をツイッターで告発してからも「寄り添ってくれた」メンバーとして挙げた3人のうち、唯一NGTへの残留を選んだのが村雲颯香さん(21)。その村雲さんは、

「このような事件が起きて、被害者であるメンバー、そしてそこに寄り添ったメンバーが辞めるなんて、絶対にあってはならないことだと思います。そうならないためにどうするべきかずっと考えながら過ごしてきました。しかし結果として、昨日3人にあのような発表をさせてしまいました。わたしには何もできませんでした。ごめんなさい。最悪の結末と言われても仕方がありません」

などと悔やむ一方で、

「NGT48に変わって欲しかったという3人の願いを胸に、正しいグループとしての姿を皆さんにお見せできるように頑張ります」

と残留にあたっての決意を明かした。

「グループとしてもまほちゃんの気持ちを裏切る結果に」

   チームGのメンバーは、チーム解体に先立つ千秋楽公演にあたって、キャプテンの本間日陽(ひなた)さん(19)と副キャプテンの山口さんに、サプライズで寄せ書きの色紙を贈っている。本間さんは、チームメンバーとの思い出をつづりながら、互いに色紙を手に持った山口さんとのツーショット写真付きで

「私はまほとキャプテン職をチームGで出来たこと、生涯誇りです」

とツイッターに投稿。3人の卒業を悲しむような表現は避けたが、その理由を

「どんな言葉を発しても、批判的な声があることは承知しています。私にも至らない点はたくさんあり、後悔の連続です。だから、チームGへの感謝の気持ちを発信しようと思いました」

と説明した。

   それ以外にも、山口さんがグループに果たした貢献について言及するチームGのメンバーもいた。

「今もこうやって謝ることしかできない、何も行動できない自分が不甲斐ないです。そして、グループとしてもまほちゃんの気持ちを裏切る結果になってしまったことがすごく申し訳ないです」(角ゆりあさん=18)
「まほちゃんが辛い中勇気を出してみんなのためにグループのためにたくさんの行動してくれたことを絶対に無駄にせずに忘れずに、自分なりに考え一生懸命にゆっくりと真っ直ぐ突き進んでいきたいと思っています」(小熊倫実(つぐみ)さん=16)

(J-CASTニュース編集部 工藤博司)