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爆笑太田、サリン事件で危機一髪だった 「ちょっとずれてたら、あの電車に...」

   お笑いコンビ「爆笑問題」の太田光さん(53)が2019年4月30日、NHKの改元特番「ゆく時代くる時代」に出演し、1995年3月20日に発生した地下鉄サリン事件の際の「危機一髪」の体験を明かした。

   この日、東京・六本木にあるテレビ朝日で番組収録があったという太田さんは、収録に向かおうとしたところ、相方の田中裕二さん(54)から電話があり、「地下鉄が止まっているからタクシー拾ってきた方がいい」との指示があったという。何が起きたのか分からないまま指示通りにタクシーでテレビ朝日に到着すると番組収録が始まったが、その際に、観客席で「異変」が起きたという。

  • いつになく神妙な表情で、当時を振り返った
    いつになく神妙な表情で、当時を振り返った
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「何人か吸っちゃってて」

   とりあえず番組収録が始まったものの、ほどなくして観客の何人かが体調不良を起こしたという。その時の様子について太田さんは、「お客さんの中で何人かが(サリンを)吸っちゃってて、何人か(病院に)運ばれたんですよ」と説明。併せて、「(収録の)時間がちょっとずれてたら、あの電車に乗ってたはずなんです」と、危機一髪の状況でサリンの被害を免れたことを明かした。地下鉄サリン事件では、当時の営団地下鉄(現在の東京メトロ)の丸の内線、千代田線、日比谷線の3路線5編成でサリンがまかれたが、テレビ朝日に近い六本木駅は日比谷線の駅である。

   太田さんの自宅は、東京・阿佐ヶ谷。そこから、

「『阿佐ヶ谷道場』っていうオウムの道場が当時あって、そこに、『麻原が潜伏してんじゃないか』っていう話もあったぐらいで」

   と、昨年7月に死刑が執行された元教団代表の麻原彰晃こと松本智津夫・元死刑囚についての怪情報が流れていたことも明かし、当時の恐怖を語った。

(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)