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水ダウ「令和」企画の陰で、意外な場外乱闘 ななまがりの2人が購入した品めぐり...

   「水曜日のダウンタウン」で2019年5月8日に放送された、新元号「令和」を的中させる企画。世間から隔離されたアパートの一室で98時間40分に及ぶ試行錯誤の結果、見事、921個目の回答で「令和」の2文字を的中させた、お笑いコンビ「ななまがり」の2人には、視聴者から惜しみない拍手が送られた。ただ、その感動の一方で、「場外乱闘」とでも言える状況がネット上で発生していた。

   一部視聴者の目にとまったのは、新元号発表から24時間が経過した企画2日目のワンシーン。「資金獲得チャンス」と題されたクイズに正解したことで、ななまがりの2人は番組側から与えられた3000円を使って日用品を買えるようになった。それまで日用品すらない状況で軟禁されていただけあって、どんな物品を買うかについてスタジオや視聴者の注目が集まる中、2人が買ったのは「トイレットペーパー」「タバコ」「ライター」の3品だった(食事は朝と昼に必ず支給)。

  • 新元号を的中させた2人には、大きな拍手が寄せられた
    新元号を的中させた2人には、大きな拍手が寄せられた
  • 新元号を的中させた2人には、大きな拍手が寄せられた

「ニコチン中毒の恐ろしさを見せつけられた...」

   タバコをそれぞれ1本ずつ買った2人はアパートの台所に移って一服を開始。タバコを口にした森下直人さん(32)が「全然ストレスが逃げてく」と笑顔を見せると、初瀬悠太さん(33)も「ストレスがどんどんなくなっていく」とリフレッシュしたことを明かした。なお、2人は企画4日目の午前0時を過ぎた際にも、やはりタバコを1本ずつ購入して一服。和やかな表情を見せた2人には、スタジオにいた麒麟・川島昭さん(40)から「2人とも(愛煙家)ってのが、また良かった。1人やったらキレますもん」と、絶妙なコメントが飛び出した。

   何気ないこれらのシーン。ところが放送終了後からツイッター上では2人の喫煙シーンをめぐって賛否のツイートが続々。ある愛煙家とみられるアカウントは、

「ななまがりの二人が美味しそうにタバコを吸ってるのを見て、たばこがストレス解消やリフレッシュの起爆剤になるということもわかってほしい、そんな気がした」

とツイート。また、「たしかに、風呂よりタバコ選んじゃいそうだよなぁ」と、2人の行動に理解を示すツイートも上がった。

   一方、嫌煙家とみられるアカウントからは、

「ヒントを買わずにタバコ買うって...そして幸せそうに吸うって...ニコチン中毒の恐ろしさを見せつけられた...」

と驚愕。実際、VTR中では日用品のほかにヒントを買うことも出来たが、2人はそれを選択せず、前述の3品を購入した(この後のシーンではヒントを購入し、2人は見事「令和」を導き出した)。このため、ほかにも「タバコは麻薬だ」と、その依存性は強いと驚く声も出たほどだ。

愛煙・嫌煙の立場を超えたツイートも

   ただ、「中立派」からは、別の見方も。あるアカウントは、「たった二本のタバコをふかしあって普段が幸せやったんやなって言い合う姿は映画のワンシーンのようだった」とツイート。別のアカウントも、「風呂もハミガキも削って嬉しそうにタバコをふかす姿も絆が感じられて好き」と、賛辞を送っている。また、これらのほかにも、

「タバコ買っちゃうけど、他の娯楽系は買わないのも企画の腰が折れなくていいなぁと思った。絶対いい人たちや?売れて欲しい?」

と、2人の今後の活躍を願う声も出ている。

   新元号を当てるまで外に出られないという極限状態から感じるストレスを、合計たった4本のタバコで解消できた2人の姿には、愛煙家ならずとも好感を持つ人は少なくなかったようだ。

(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)