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「令和おじさん」に中高生から歓声 菅官房長官「知名度は上がってきたのかな」

   国会内で見学中の中高生らが、菅義偉官房長官を見かけると歓声を挙げる――こんな例を挙げながら記者から人気上昇の自覚を聞かれた菅長官は、「知名度は上がってきたのかな、とは思います」と答えた。

   新元号「令和」発表の会見以来、「令和のおじさん」としての露出も増えた菅長官は、「ポスト安倍」として名前が挙がる機会も増え、先日の日本経済新聞の世論調査でも「急伸、4位に浮上」という結果が出ている。

  • 新元号を発表する菅長官(画像は政府インターネットTVより)
    新元号を発表する菅長官(画像は政府インターネットTVより)
  • 新元号を発表する菅長官(画像は政府インターネットTVより)

「令和のおじさん」「ポスト安倍」で注目度高まる

   2019年5月16日の定例記者会見で、菅長官は2問連続で自身の「人気上昇」ぶりについて聞かれた。まず、安倍晋三首相が夜の会合で「菅さんはすごく人気ですね」と発言したという話やポスト安倍として名前が挙がることが増えていることに触れたうえで、自身でどう受け止めているのか、と尋ねられると、少し笑顔を見せながらも、ほどなく表情を引き締め、

「いずれにしろ、元号の発表よりメディアに取り上げられる機会が増えたのではないか。私自身は以前と全く変わらずですね、安倍政権の一員として一つ一つ課題にしっかり対応していく」

と述べた。続いて記者から、国会内の見学中の中高生が菅長官を見かけると、歓声を挙げて手を振るという場面に出会う機会が増えているとして、人気上昇の「自覚」はあるか、との質問が出ると、今度は表情はあまり変えず、

「自覚というより、知名度は上がってきたのかな、とは思います」

と、淡々と答えていた。

   菅長官は4月1日の新元号発表以降、急速にポスト安倍としての存在感を高めている。自民党の二階俊博幹事長が10日発売の月刊誌「文藝春秋」で、菅長官についてポスト安倍の有力候補の一人だと指摘したり、5月上旬の訪米でもペンス副大統領らトランプ政権の主要メンバーらが会談に応じて「異例の厚遇」(日経新聞ウェブ版12日見出しの一部)と注目されたりしている。

   一方、当人の菅長官は、二階氏からの指摘に関する記者からの質問に対しては、これまでに何度もポスト安倍について「全く考えていない」と答えている。

   日経新聞が5月13日に公表した世論調査結果によると、「次の首相にふさわしいのは誰か」の質問で、菅長官は7%で4位となり、前回(18年10月)の2%から数字を伸ばした。ウェブ版見出しでは「『ポスト安倍』菅氏が急伸、4位に浮上 本社世論調査」となっていた。