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「悪意的に切り取られた」 G大阪・倉田が記者ツイートに不快感【追記あり】

   「なんだこのコメントは・・」。J1・ガンバ大阪で日本代表経験のあるMF倉田秋(30)が、同クラブ担当記者によるツイッター上での暴露話に不快感を示している。

   「もう時効(のはず)だから明かすけど」とその記者がツイッターで公開したのは、西野朗監督(64)時代に倉田がこぼしたという言葉。その内容を見たインターネットユーザーからは「西野元監督のこと嫌がってるようにとれる」との声があがることになった。

  • G大阪元監督の西野朗氏(2018年撮影)
    G大阪元監督の西野朗氏(2018年撮影)
  • G大阪元監督の西野朗氏(2018年撮影)
  • 倉田秋のインスタグラムより

「もう何も話したくなくなります」

   倉田は2019年6月4日にインスタグラムを更新。発信したのは、

「なんだこのコメントは‥記者の人の話題作りの為に自分のコメントの一部が意図していないように悪意的に切り取られて拡散されるともう何も話したくなくなります」

という強い不快感だった。

   アップした画像は、その「記者」によるツイッター投稿のスクリーンショット。書かれていたのはこんな言葉だ。

「もう時効(のはず)だから明かすけど、西野さんが監督だった当時、契約更新の時期になると倉田に『来年も西野さんいるんすか』って話をされて、僕も『そう言わず、ガンバでレギュラー取ろうや』って話をしたことを思い出す」

   今でこそ中心選手として活躍する倉田だが、プロ入り直後はベンチを温める日も長かった。G大阪の下部組織を経て18歳だった07年にトップチームに昇格。だが遠藤保仁(39)、明神智和(41)、橋本英郎(40)、二川孝広(40)らのMF陣は「黄金の中盤」とも呼ばれ、倉田はなかなかレギュラー争いに割って入れなかった。この当時の監督こそ、G大阪を常勝軍団へ引き上げ、長期政権を築きつつあった就任6年目の西野朗氏だ。

   倉田は3季G大阪で戦うも、10~11年に出場機会を求めてJ2・ジェフ千葉、J1・セレッソ大阪にレンタル移籍。そこで才能が開花し、12年にG大阪へ復帰すると、チームの中核として存在感を放っている。

   一方、西野監督は入れ替わるように11年末をもって退任。そのため上記の記者が明かした会話は、倉田と西野氏が同時期にG大阪に在籍していた07~09年、現在の10~12年前ということになる。

「選手のイメージダウンになる」

   同記者が暴露した会話の前後関係が不明であるため、当時の倉田の真意は分からない。だが、G大阪で出場機会に恵まれていなかった当時の「来年も西野さんいるんすか」との言葉は、これだけを見ると穏やかではない。ツイッターでは、

「西野元監督のこと嫌がってるようにとれる これはさすがに」
「倉田と西野がどっかで顔合わせた時に滅茶苦茶気まずくなるって想像できないのかね」
「選手の意図と違う文脈で伝えられたらそりゃ怒るで」
「選手のイメージダウンになるってわからへんのですか?」
「インスタで倉田選手が怒ってますよ!」

と暴露した記者に疑問の声が殺到した。

   同記者は問題の投稿の前に「クラブを定点観測すると若手が立派な男に成長していく姿が見られるのが楽しい。今やすっかり闘う男になった倉田も、西野さんの時代はメンタルに課題があった」とし、投稿の後には「結局千葉にレンタルで出たけど、そこで江尻(篤彦)さんに走ることを叩き込まれたのが今の倉田につながっていると本人もいう。そして時間が経った今、秋くんも『今なら西野さんが言っていたことが分かる』とも。結局、サッカー選手っていつ、気付けるか。そしてそういう指導者に巡り会えるかってのも大事」とも書いていた。だが5日昼ごろ、上記で示したものを含め、一連の投稿は削除された。

   同記者の投稿の意図は何だったのか、倉田自身が言及したことについてどう思うか。J-CASTニュースは5日、同記者のツイッターを通じて取材を申し込んでいる。回答があれば追って伝える。

   (6月6日11時40分追記)倉田は5日夜、インスタグラムを更新し、

「みなさんには大変ご心配おかけしましたが、本日記者の人が謝罪に来てくれました」

とお詫びがあったことを報告した。また「今回の件はコレで終わりにしたいと思います。これからもサッカー頑張るので、応援よろしくお願いします!」と当事者間で解決したことを伝えている。

   その約2時間後、同記者もツイッターで

「倉田秋選手の信頼を貶める一連の表現不足なツイートで倉田選手並びに、倉田選手に関係する皆様、ガンバ大阪、倉田選手のファン、サポーターの皆様に誤解をさせた上、不快な思いをさせ、ご迷惑をおかけしたことをお詫び申し上げます。倉田選手本人には本日、お詫びしましたが、重ねてお詫び申し上げます」

と謝罪した。