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「トンカツを揚げる」「モノマネ」「吐く」 M-1出場者に「緊張しないおまじない」を聞いたら、「ヤバい」答えが返ってきた

   漫才の日本一を決める「M-1グランプリ2019」の開催会見が、2019年6月13日に東京・よしもと∞ホールで開かれた。

   会場には昨年優勝した霜降り明星をはじめ、同大会の常連コンビが続々と登場。エントリーを終えた各コンビが予選開始前ながら早くもトークで火花を散らした。

  • 緊張を解きほぐす「おまじない」を明かしたみちおさん(左端)、川瀬名人さん(中央)、稲田直樹さん(右端)
    緊張を解きほぐす「おまじない」を明かしたみちおさん(左端)、川瀬名人さん(中央)、稲田直樹さん(右端)
  • 緊張を解きほぐす「おまじない」を明かしたみちおさん(左端)、川瀬名人さん(中央)、稲田直樹さん(右端)

決勝のドアが開いた瞬間から、「僕、記憶がなくなってるんで」

   壇上で繰り出されたトークは時事ネタがメイン。霜降り明星のせいやさん(26)が壇蜜さん(38)と共に、路上に倒れていた男性を助けたエピソードを披露したかと思えば、ミキの亜生さん(30)が「優勝したら、田口淳之介に会いたい」と発言して、ひきつった笑顔を披露。加えて、兄の昴生さん(33)が、優勝賞金1000万円で「闇M-1グランプリ」を開いて「カラテカさんと楽しんごさん」を参加させたいと述べるなどして会場を沸かせた。

   そんな中、今大会にかける意気込みを語るコーナーで、ゆにばーすの川瀬名人さん(34)が、去年は「優勝する」と言いすぎて極度の緊張に陥っていたことを明かした。その上で、

「(本番でスタジオの入場口の)ドアが開いた瞬間から、僕、記憶がなくなってるんで。なので、決勝辺りから(緊張対策として手首に)パワーストーンを複数個ジャラジャラつけていると思います」

と「おまじない」に言及したのである。

日が変わるタイミングでトンカツを食べて...

   トークセッション終了後の質疑応答コーナーで、J-CASTニュース記者は川瀬さんの質問に絡めて、各コンビに対して、「漫才やお仕事をなさる前に、緊張しないためのおまじないや習慣とかありましたらお教えください」と質問。「おまじない、ある方! おまじない、あるでしょ!」と、司会の陣内智則さん(45)が挙手を求めると、トム・ブラウンのみちおさん(34)、川瀬さん、アインシュタインの稲田直樹さん(34)の3人が手を挙げた。

   「おまじない」発表の1番手となったみちおさんが明かしたのは、トンカツを使ったゲン担ぎ。前回、M-1決勝初出場だったみちおさんは、番組前日はもちろん予選の前日も、自身でトンカツを揚げて日付が変わる瞬間に、それを食べていたという。

「前日と、当日の(境界線となる)12時の、『魔の時間帯』ってあるじゃないですか。例えば、今日で言うと12日と13日の、ちょうど間のどちらでもない瞬間ってあるじゃないですか。その『まどろみの時間』にトンカツを一口食べるんですよ」

と、「呪術的」な表現で日付の変わり目を表現しつつ、ゲン担ぎとしてトンカツを食べていたことを明かした。

   みちおさんが巻き起こした笑いが一段落すると、川瀬さんが先程とは違う「おまじない」を公表。「僕は、緊張ですごく吐き気が込み上げてくるので、準々決勝と準決勝の間のあたりにトイレで吐きますね」と、身を削る対処法で緊張を解いていることを明かした。

   最後に、稲田さんは「モノマネ」で緊張を解きほぐしていると語る。普段の自分自身を除去して「別人格を降ろす」べくモノマネをするという稲田さんは、その様子を会場内で実演。「山瀬まみです!」と、山瀬まみさん(49)の特徴的な声を真似つつモノマネを行って会場を笑わせた。

   お笑いコンビにとって、M-1で優勝すればその後の人生が大きく変わる。その栄光をつかむべく出場するとなれば、極度の緊張に襲われるのは当然のこと。三者三様のユニークな緊張対策は、自らの特性を理解した上での「究極のセルフコントロール」と言えそうだ。

(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)