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ラグビー名門・トヨタ選手、コカイン所持容疑で逮捕 チームは当面活動休止に

   「W杯2019」まで100日を切った日本ラグビー界に、衝撃が走った。トップリーグの名門であるトヨタ自動車ヴェルブリッツの選手である樺島(かばしま)亮太容疑者(28)が2019年6月20日、麻薬取締法違反(所持)の疑いで逮捕された。

   樺島容疑者のポジションはSO(スタンドオフ)。福岡県立福岡高―筑波大―トヨタ自動車というラグビー界の「王道」を歩んできた。

  • W杯日本開催前に、樺島容疑者は何を考えていたのか…
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豊田市は日本代表戦の開催地でもある

   愛知県警の発表によると、樺島容疑者は、2019年4月10日頃、豊田市内でタクシーに乗車中、コカイン約1グラム(末端価格約2万円)を所持した疑い。同県警の取り調べに対し、樺島容疑者は「覚えがない」と、容疑を否認している。

   タクシー会社が同月12日、車内にあった財布を交番に届け出た。財布の中から透明の袋に入った白い粉末が見つかり、県警が調べたところ、コカインと判明したという。財布には樺島容疑者の運転免許証も入っていた。

   アジア初の「ラグビーW杯2019」開催が100日を切った。豊田市はチームの本拠地であり、第3戦「日本―サモア」戦(10月5日=土曜日)が行われる会場の「お膝元」でもある。

   同チームは公式サイトで「フェアプレーの世界に身を置くアスリートが重大な法令違反により逮捕されたことは極めて遺憾。ラグビーW杯の日本開催が迫り、ご迷惑をかけて深く反省している」などとするコメントを出した。チームは当面の間、活動を休止するという。

協会は「再発防止に全力で尽くします」

   また、日本ラグビーフットボール協会(JRFU)の岡村正会長は、

「ジャパンラグビー トップリーグのトヨタ自動車ヴェルブリッツ所属の選手が、麻薬及び向精神薬取締法違反で逮捕されたことは大変遺憾です。全てのラグビー関係者に改めてコンプライアンスの遵守を徹底させ、再発防止に全力で尽くします」

と、文面で発表している。

   過去の日本ラグビー界では、2007年11月、当時は「飛ぶ鳥を落とす」勢いだった関東学院大の学生が、寮で「大麻草」を育てていたということもあった。同大は、その後、大学選手権の優勝争いから、大きく遠ざかっている。