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4億円の代打要員・鳥谷の不振 虎党が放つ「厳しい声」

   阪神の鳥谷敬内野手(38)が不振にあえいでいる。今シーズン、代打要員となっている鳥谷は、ここまで35試合に出場し、打率130.で打点は「0」。ここ最近は5試合連続で無安打に終わっている。

   矢野燿大監督(50)は鳥谷をこのまま1軍で起用し続ける意志を見せているが、虎党からは不満の声が続出している。年俸4億円(金額は推定)の代打要員は、中盤戦以降、復活することが出来るのか。38歳のレジェンドがプロ人生最大の危機に陥っている。

  • 阪神の本拠地・甲子園球場
    阪神の本拠地・甲子園球場
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「野球を続けられるのか辞めなきゃいけないのか...」

   2019年6月26日に38歳の誕生日を迎えた鳥谷。今シーズンはプロ16年目にして初めて開幕スタメンから外れた。代打の切り札としてワンチャンスにかけるシーンが増え、先発スタメンはわずか6試合にとどまっている。今年は5年契約の最後の年となり、結果を残すことが出来なければ「引退」の2文字が現実的となる。昨年12月の契約更改時には、今シーズンについて「野球を続けられるのか辞めなきゃいけないのか。大事な1年になる」と決意のほどを語っていた。

   交流戦10位に沈んだ阪神だが、リーグでは3位を死守しており、首位・巨人に3.5ゲーム差、2位・広島には2.5ゲーム差に迫っている。投手陣が安定しており、クロスゲームも多く、代打の重要性はより増している。昨シーズンまでの阪神には見られなかった終盤の逆転劇も見られるようになった。一打同点、逆転の場面で鳥谷にここ一番の勝負強さが求められるが、打点「0」の現状は首脳陣の期待に応えているとはいいがたい。

   指揮官は鳥谷の「経験」と「存在感」を評価し、1軍で起用し続けるつもりでいるようだが、虎党はより現実的だ。確かに鳥谷の存在は大きく、若手の手本になることも多々あるだろう。ただ、今シーズンの阪神は昨シーズンとは異なり、Aクラスだけではなく、リーグ優勝の可能性を秘めている。終盤戦に入れば総力戦を強いられるゲームも出てくる。その中で貴重な1軍の1枠を鳥谷に与えるという指揮官の采配に虎党の不満が募っている。

「今の成績では1軍レベルではない。」

   ネット上では、鳥谷の過去の功績を評価しつつも、今シーズン、ここまで結果を出していない4億円の代打要員に対して厳しい声がズラリと並ぶ。

「これによって中継ぎを一人減らしている」
「打者なら打てなくなったら二軍に行くしかないと思う」
「なんの貢献もしない4億円プレーヤーか」
「今の成績では1軍レベルではない」

   不振が続く鳥谷について在京球団の関係者は「矢野監督は鳥谷の起用法に相当気を使っていると思います。チームの功労者ですから下手に2軍に落とせない。しかも4億円の選手ですから。かといってスタメンでは使えない。今の鳥谷の打撃を見ていると、体が全くついていけてない。かつてのシャープな振りが見られません。昨シーズン、鳥谷の連続出場記録にストップをかけた金本監督のように、矢野監督もどこかで決断しなければならない時がくるでしょう」と指摘した。

   阪神は6月29日の中日戦(ナゴヤドーム)からリーグ戦再開となる。