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19年ぶり復活、スズキ「カタナ」への反響 9月にはミーティングも開催へ

   スズキが2019年5月30日に発売した大型バイク「新型KATANA(カタナ)」が人気を呼んでいる。

   新型のカタナは日本刀をイメージし、1980年のドイツ・ケルンショーでデビューした初代カタナ(GSX1100S KATANA)のリバイバルであることは言うまでもない。2000年に初代カタナが生産を終了してから約19年ぶりの復活となった。

  • 復活を遂げたスズキの「カタナ」(プレスリリースより)
    復活を遂げたスズキの「カタナ」(プレスリリースより)
  • 復活を遂げたスズキの「カタナ」(プレスリリースより)
  • こちらは過去の「カタナ」(Allmotoさん撮影、Wikimedia Commonsより)

「新たなる伝説を鍛造する」

   スズキによると、新型カタナは「燃料タンクから車体先端まで、研ぎ澄まされた刀のようにシャープで流れるようなデザインを採用した」という。角形のLEDヘッドランプや、刀の切先をイメージした造形の車体先端下部に装着したLEDポジションランプによって、初代カタナを連想させるスタイルとなった。

   開発コンセプトは「Forging a New Street Legend(新たなるストリートバイクの伝説を鍛造する)」だという。Forgeとは「鍛造する」「構築する」の意で、「刀鍛冶が鋼を叩いて鍛え上げ、丹念に強靭な刀を作り上げることと、新型カタナを鍛錬して作り上げたことを比喩的に表現した」というから、スズキのカタナに対する熱意が伝わってくる。

   かつてのカタナは空冷エンジンだったが、新型カタナはもちろん水冷エンジンとなった。エンジンは「GSX-R1000」の998cc直列4気筒をベースに改良し、軽量アルミフレームの車体にマウントしている。最高出力109KW(148PS)/10000回転、最大トルク107Nm(10.9kgf・m)/9500回転で、「低回転域の力強いトルクと高回転域のパワフルなエンジン特性を実現した」という。

   スズキの開発ライダーによると、「若手のライダーから初代カタナのファイナルエディション(2000年)を担当した開発ライダーも参加して、走行実験を行なった」という。

9月15日には「カタナミーティング」も

   日本刀をイメージした初代カタナはドイツ人のハンス・ムート氏のデザインで、その斬新なデザインと日本刀のような鋭い走りが人気を呼んだ。初代は1100ccのほか、750ccや400cc、250ccなどの派生モデルもあったが、今回は1000ccのみの復活となった。

   新カタナは2019年春に一足早く欧州で発売され、日本での発売が待ち望まれていた。スズキ初となるターンシグナル付スイングアームマウントリヤフェンダーを採用するなど最新の技術を盛り込んだことで、かつてのカタナを知るリターンライダーだけでなく、若者はじめ幅広いライダーの関心を集めている。

   ファンの反響の大きさから、スズキは9月15日、本社のある浜松市周辺でユーザーらを招く「カタナミーティング」を開くことを決めた。