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ラグビー「薬物問題」、協会が対応表明 コンプラ組織立ち上げへ

   日本ラグビーフットボール協会(JRFU)は2019年7月4日、「薬物問題」に対する新組織を立ち上げることを発表した。

   今年6月、トップリーグ(TL)のトヨタ自動車ヴェルブリッツ2選手が、麻薬所持容疑で相次いで逮捕されたことを受けた措置となった。

  • JRFUは新組織を立ち上げる
    JRFUは新組織を立ち上げる
  • JRFUは新組織を立ち上げる

ラグビーの価値を守るために

   JRFUは、TLに所属する選手が相次いで、薬物不法所持で逮捕されたことを受け、書面で、

「その深刻度は拡大し、日本ラグビーフットボール協会としても大いに危惧しております」

と表明した。

   JRFUでは、協会に加盟する約3000の全チームに対する「安全インテグリティ推進講習会」などを行ってきた経緯がある。しかし、今回の事態を重く受け止め、ラグビー憲章に掲げられている5つの「コアバリュー」のひとつであるインテグリティ(誠実、真摯、高潔などの概念)を追求していくため、5つの対応を行うことを決定した。

(1) JRFU会長(森重隆氏)名にて、全チームにインテグリティ/コンプライアンス(法令順守)対応要請の通達を発信する
(2) JRFU内にインテグリティ/コンプライアンスに対応する新組織を早期に設置する
(3) JRFUに加盟するチーム・関係部門に対してインテグリティ/コンプライアンスの教育機会を提供する
(4) TLの各チームと連携し、インテグリティ/コンプライアンスへの取り組みを改善する
(5) トヨタの薬物問題については司法の判断を待ち、JRFU規律委員会にて必要な処分等の対応を決定する

といったもので、ラグビーワールドカップ(W杯)2019日本大会を目前に控え「ラグビーの価値を守るため」の対応としている。