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「宮迫と岡本社長が乳首相撲を」 松本人志、ボケに込めた吉本へのメッセージ...「みんなお笑いに助けられた」

   「僕の希望は、岡本(昭彦)社長と宮迫(博之)が乳首相撲をやること。これですべて解決する。東野、乳首相撲は世の中のもの全部を解決する」――2019年7月21日の「ワイドナショー」(フジテレビ系)の中盤、ダウンタウンの松本人志さんはこうボケてみせた。

   この日の「ワイドナショー」は前日20日の雨上がり決死隊・宮迫さん、ロンドンブーツ1号2号の田村亮さんの記者会見を受け、VTR部分を除きおよそ1時間、生放送でトークを続ける異例の構成となった。時折ボケを挟みつつ、松本さんは所属する吉本興業への苦言を繰り返した。

  • ワイドナショーで吉本への苦言を繰り返した松本さん
    ワイドナショーで吉本への苦言を繰り返した松本さん
  • ワイドナショーで吉本への苦言を繰り返した松本さん

「子供のころ、家庭環境とかいろいろある中で...」

   あらわにしたのは、吉本がこのままでは「壊れていく、つぶれていく」という危機感だった。

   宮迫さんの会見内容について、松本さんは自身も知らされていなかった事実が多数あったとしたうえで、こうした状況に追い込んだ吉本側への不満を表明。20日のうちに会社を訪れた際には、大崎洋会長、元マネジャーでもある岡本社長と会談し、岡本社長に記者会見をさせるよう求めたことを明かすと、直後にその岡本社長がVTR出演、翌22日に実際に会見を行うと発表した。

「そんないつから、あいつら(会社側)は偉そうになったのか。昨日も会社に行って言ったんですけど、とにかく芸人ファーストでないと。芸人いてのあなたたちでしょ」
「今、横暴になってるところがあると思うんですね。テレビ局とかに対しても、ちょっと大名商売してるな、ってところがちょこちょこ見受けられるので」

   40年近くにわたって在籍する吉本への厳しい言葉が、生放送のスタジオに響く。

   松本さんが繰り返したのは、吉本が「笑い」の会社であるということだ。

「(吉本芸人は)みんなお笑いが好きで、吉本が好きで集まってきてる子らなんで」
「みんなお笑いに助けられたんじゃないですか? 子供のときとか、いろんな家庭環境とか......僕なんかはそうですね。お笑いがなかったら、今の自分はないわけやから」

   冒頭の「乳首相撲」は、松本さんも番組などでたびたびやってきたネタの一つだ。宮迫さん、岡本社長らの面談をセッティングする、という真面目な話題に、唐突に突っ込まれたボケだったが、すぐに東野幸治さんは、「僕は泣きながら行司します」と返す。進行役を務める佐々木恭子アナが戸惑う中、松本さんは、「そういう会社じゃないとダメなんですよ!」。

「自分たちのやってきたことが失敗だったようになってしまう」

   一連の問題発覚以降、芸人の側も含め、「吉本がこの2カ月くらい面白くない」状況に陥っていることに、

「お笑い芸人が笑ってもらえないことに僕は憤りを感じるので。宮迫とか亮だけの問題じゃなく、僕自身の問題。お笑いはすごいんだということをずっとやってきて、その自分たちのやってきたことが失敗だったようになってしまうのは絶対に許せない」

と無念をにじませた松本さん。一連の問題の中では、吉本側に、このままでは会社に「おれなくなる」と退社も示唆したことも明かした。

   20日の会社側との面会では、吉本興業内に「松本興業」とでもいうべき部署を立ち上げ、「やらかした」芸人たちの受け皿になるプランも提案し、了承を得たという。とはいえ、それを大真面目に語ったのち、先輩の明石家さんまさんが、やはり宮迫さんを自らの個人事務所で引き取る考えをラジオで示したことに触れ、やはりこうボケた。

   「聞いたらさんまさんも割と同じこと仰ってくれてるみたいなんで、だったら僕がさんまさんのところに行ってもええかなって......」