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フジ笠井アナ「56歳フリー転身」の成否 過去のベテラン組は...?

   フジテレビの笠井信輔アナ(56)が2019年9月に同社を退社し、フリーアナウンサーになることが7月30日に明らかにされた。

   笠井アナといえば、現在、「とくダネ!」に出演中。この日は笠井アナは夏休み中で同番組には出演していなかったが、同番組の終盤にはサンケイスポーツの記事を引用しつつ、笠井アナの退社に言及。退社後は番組司会を務める小倉智昭アナウンサー(72)の事務所に所属することなどを報じた。小倉アナは、「2年ぐらい前から相談を受けてたんで」と明かし、入念な地ならしの上での退職であることを明かした。

   笠井アナは現在56歳。一方の小倉アナがフリーアナウンサーとなったのは1976年、29歳の時のことだ。定年退職間近の50代後半でのフリー化が迫っているわけだが、ここで、笠井アナのフリー化が吉と出るか否かを、ほかの男性アナウンサーと比較しつつ考えてみよう。

  • 笠井信輔アナウンサー(2018年撮影)
    笠井信輔アナウンサー(2018年撮影)
  • 笠井信輔アナウンサー(2018年撮影)

フリー転身後も大活躍の安東アナ

   近年の男性フリーアナウンサーの「大型新人」といえば、2018年3月にTBSを退社した安東弘樹アナウンサー(51)が上げられるだろう。安東アナは同時点で50歳と、笠井アナほどではないものの、比較的高齢でフリーランスに転身している。

   その安東アナは1991年にTBSに入社後、「JNNニュースの森」など報道番組に出演後、「王様のブランチ」や「はなまるマーケット」への出演を経験。その後、1998年からは「アッコにおまかせ!」の進行係に就任し、司会の和田アキ子さん(69)との軽妙な掛け合いが人気を博すなど、バラエティー番組を中心にキャリアを築いてきた(同番組への出演は2014年まで)。そして、フリー転身後は週にテレビ3番組、ラジオ4番組をかかえる売れっ子アナウンサーとして活躍中だ。

   これら、安東アナの経歴を見てみると、笠井アナに重なる部分が多いだろう。笠井アナは1987年にフジテレビに入社し、同年に「FNNスーパータイム」に出演。その後、「タイム3」など情報番組の司会を務めた後、1999年からは「とくダネ!」のメインアシスタントを務めてきた。報道に携わりつつ、情報番組で大きく開花したという点で安東アナと重なるところから、一足先にフリーアナウンサーとなった安東アナの今後の動向は笠井アナのロールモデルたり得るのではないだろうか。

フジテレビOBにもロールモデルが

   同じフジテレビ出身で比較的高齢でフリーアナウンサーとなった例としては、2006年12月に48歳でフジテレビを退社した山中秀樹アナウンサー(60)が挙げられるだろう。笠井アナと同様、キャリアの序盤では「FNNスーパータイム」に出演するなど報道畑を歩んだ山中アナは、徐々にバラエティーに進出。1999年には「ポンキッキーズ」に出演し、爆笑問題と共に「爆チュー問題」コーナーにネズミの姿で登場するなど、バラエティー色を強めていった。

   そして、フリー転身後は多数のバラエティー番組に出演したほか、現在は「サンデージャポン」放送終了直後に流れる「サンデージャンクション」に出演中だ。笠井アナとはややキャリアの成分は違うかもしれないが、同じフジ出身ということを考えれば、やはり、笠井アナのロールモデルになり得るのではないだろうか。

   フジテレビ社員としての活動が残り2カ月となった笠井アナの今後に要注目だ。

(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)