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首位目前で故障者続出!DeNA、三つ巴のヤマ場を勝ち抜くカギは?

   DeNAは2019年8月11日、横浜スタジアムで中日と対戦し、8-10で敗れた。エース今永昇太投手(25)で3連勝を狙ったDeNAだったが、今永降板後の6回に中継ぎが中日打線につかまり大量6点を失った。5点ビハインドの9回に3点を返したものの、あと一歩及ばず3連勝はならなかった。チームは首位・巨人に2ゲーム差の2位につけ、3位・広島とは1.5ゲーム差の展開となっている。

  • DeNAの本拠地・横浜スタジアム
    DeNAの本拠地・横浜スタジアム
  • DeNAの本拠地・横浜スタジアム

パットン、伊藤、宮崎... 相次ぐ主力の故障者

   先発・今永が5回8安打を浴びながら、なんとか踏ん張り3失点でしのいだが、中継ぎ陣がリードを守ることが出来なかった。DeNAは2回、筒香嘉智外野手(27)の3ランなどで5得点のビッグイニングを作った。エースの力投に主砲の一発で流れを引き寄せたかに見えたが、6回に6失点、7回にも追加点を許し、中日打線に計17安打を浴びての敗戦だった。

   中日との3連戦で勝ち越したものの、チームは主力の故障者が続出し危機的状況にある。7月30日のヤクルト戦で、守備の要である伊藤光捕手(30)が左手薬指にファウルチップを受けて剥離骨折。8月3日の巨人戦では、スペンサー・パットン投手(31)が降板後にベンチの冷蔵庫を殴り右手小指を脱臼骨折した。8月7日の広島戦では宮崎敏郎内野手(30)がファウルチップを受けて左有鉤(ゆうこう)骨骨折で、今シーズンは絶望的な状況となっている。

   横浜OBで野球解説者の野口寿浩氏(48)は「主力戦の負傷はチームにとって非常に痛いです。なかでも伊藤選手は開幕から投手陣を引っ張ってきた選手ですし、ここにきての負傷は痛いですね。伊藤選手に代わって嶺井選手もよく頑張っていると思います。投手陣も含めて伊藤選手の穴をどれだけカバーできるか。終盤戦に向けて大きなポイントになると思います」と話した。

広島3連戦前に最下位ヤクルトと

   また、野口氏は本拠地・横浜で迎える16日からの広島3連戦が、後半戦のひとつのヤマ場になると指摘する。

「11日の試合では負けはしましたが、9回に3点取ったのは大きな意味があります。筒香選手、ソト選手ら打つべき選手がホームランを打ったのは、次につながります。負け試合になりましたが、一方的にやられたものではありませんので。16日からの広島3連戦は後半戦に迎える最初のヤマになるでしょう。巨人への挑戦権を得るために、両チームにとって非常に重要な3連戦となるでしょう」(野口氏)

   首位・巨人は12日から2位・広島との3連戦となり、DeNAは12日からリーグ最下位のヤクルト3連戦を控える。3強が3.5ゲーム差の中にひしめく混沌とした状況が続くが、今週、セ・リーグが大きく動きそうだ。