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「表現の不自由展」、再開協議の行方は... 芸術祭事務局「当然、津田大介監督を入れて協議」

   国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」の実行委員会事務局は、中止となった企画展「表現の不自由展・その後」の実行委員会から展示再開のための協議申し入れがあったことについて、芸術監督である津田大介氏も含めて協議していく考えを明らかにした。

  • 展示再開議論の中心は津田大介氏(2012年撮影)
    展示再開議論の中心は津田大介氏(2012年撮影)
  • 展示再開議論の中心は津田大介氏(2012年撮影)

津田監督から辞任の声は?→事務局「ないです」

   この問題をめぐっては19年8月12日、企画展の実行委員会が展示再開のための協議申し入れを行った。これに対し、愛知県の大村秀章知事(あいちトリエンナーレ実行委員会会長)は13日に開かれた定例記者会見の中で、津田氏が中心となって展示再開について、企画展実行委員会と協議していく考えを明らかにしていた。

   このことに対し、あいちトリエンナーレ実行委員会事務局は、「協議の場や意思決定には芸術監督である津田大介氏と事務局、不自由展の実行委員会の3者で話し合いをしていく」と8月15日、J-CASTニュースの取材に回答し、

   「当然芸術監督が作家選定などを最終的に決定するため、そういう意味では、再開をする/しないという議論に関わってくる」と述べた上で、「最終的な意思決定には津田監督の意見とかが反映されると思う」との見解を示した。

「すくなくとも津田監督を抜きにして、不自由展の実行委員会と事務局で会話することはまずないと思いますので、当然監督を入れたなかで協議をし、どういう方向にもっていくかというところの議論になると思う」

   なお14日には、芸術祭の企画アドバイザーを務める批評家の東浩紀氏が辞任する意向示している。事務局に、津田大介氏からの辞任の声は聴いていないかと尋ねたところ、「ないですね」と述べた。

(J-CASTニュース編集部 井上祐亮)