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M点灯の原巨人、でもCS制覇は簡単じゃない? DeNA「短期決戦」で怖いこれだけの理由

   巨人がリーグ優勝へのカウントダウンに入る。巨人は今シーズン、27試合を残して2位DeNAに6ゲーム差をつけ、優勝へのマジック「20」が点灯。

   2019年8月27日から東京ドームで3位・広島を迎えて3連戦を控え、5年ぶりのリーグ優勝に向けて原巨人がいよいよラストスパートに入った。

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マジック減らしにスクランブル登板も

   勝負所の8月終盤、指揮官が一気にマジックを減らしにかかる。先発陣を中5日で起用するスクランブル登板で、27日からの広島3連戦、30日からの阪神3連戦を乗り切る。広島との第3戦目となる29日は桜井俊貴投手(25)、30日の阪神初戦に高橋優貴投手(22)、31日には山口俊投手(32)を中5日で先発のマウンドに送り込む。

   5年ぶりのV奪回へ総力戦の様相を呈してきた原巨人。エース菅野智之投手(29)の復調に加え、山口の安定感、そしてドラ1左腕・高橋の戦線復帰。中川皓太投手(25)の不振が気になるところだが、新守護神ルビー・デラロサ投手(30)が抜群の安定感を見せており、新たな勝利への方程式が確立された。

   リーグ優勝が現実味を帯びてきた今、G党の興味はクライマックスシリーズ(CS)に移りつつある。4位・阪神とは9.5ゲームの差があり、巨人のCS進出は確定的な状況にある。そのような中で、巨人がいかにしてCSを勝ち抜いて日本シリーズにコマを進めるか。原辰徳監督(61)の手腕が改めて問われることになりそうだ。

   現状の上位3チームの中で短期決戦に強いとされるのがDeNAだ。2017年にはリーグ3位の成績ながらもCSを勝ち抜き日本シリーズに進出。チームの指揮を執ったアレックス・ラミレス監督(44)の采配がズバリと当たり、その采配は「ラミレスマジック」と称され、短期決戦に強い指揮官として印象付けた。

DeNAは広島以上に怖い存在に...

   日本一を目指す巨人にとって、DeNAが大きな壁になりそうだ。今シーズンの対戦成績は9勝10敗で、8月に入ってからは1勝5敗と大きく負け越している。天敵・広島にも今シーズンは7勝12敗と負け越しているものの、短期決戦に強く、なおかつ今シーズンの相性の悪いDeNAは脅威で、読みにくいラミレス采配も不気味だろう。

   これに加え、巨人にとって嫌なのがDeNAの4枚の先発左腕だ。DeNAは絶対的エース今永昇太投手(25)、Gキラー東克樹投手(23)、濵口遥大投手(24)、石田健大投手(26)の4人の左腕を揃える。短期決戦でこの4枚が機能し、リーグトップクラスの強力打線が爆発すれば...。CSにおいてDeNAは広島以上に巨人にとって怖い存在になるだろう。

   広島3連戦の初日となる27日はC.C.メルセデス投手(25)が先発し、28日にはエース菅野が中6日で満を持して先発のマウンドに上がる。まずは5年ぶりのリーグ優勝、そして日本一へ。原巨人が乗り越えるべき壁はいくつかありそうだ。