J-CAST ニュース ビジネス & メディアウォッチ
閉じる

N国とは「あくまで個人の立場」 釈明の玉木代表だが、続編動画ではこんな発言も

   国民民主党の玉木雄一郎代表が、自らのユーチューブチャンネルのゲストに「NHKから国民を守る党(N国)」の立花孝志党首を招いて対談した動画の続編が2019年9月19日に公開された。

   対談初回の公開直後から、党内外で「本当にあり得ない」という声が上がり、玉木氏は「『党として何か』ということにはつながらない」などと釈明していた。だが、続編では、N国メンバーを念頭に「そういう人たち、うちと協力してやれるなー」とも発言している。改めてN国との距離感が問われることになりそうだ。

  • 国民民主党の玉木雄一郎代表は、N国との関係について「『党として何か』ということにはつながらない」と話している
    国民民主党の玉木雄一郎代表は、N国との関係について「『党として何か』ということにはつながらない」と話している
  • 国民民主党の玉木雄一郎代表は、N国との関係について「『党として何か』ということにはつながらない」と話している

「『党として何か』ということにはつながらないので」

   対談は全3回。初回が9月13日に公開されると、連合の神津里季生会長が「あり得ない」とツイッターで共演を批判。国民民主の原口一博国対委員長も、神津氏のツイートを引用して「本当にあり得ない」と非難した。

   9月18日の定例会見での玉木氏の説明によると、9月10日に「NHKはぶっこわされる?」と題して公開した関健一郎衆院議員(元NHK)との対談動画を公開したところ、それを見たN国側からコンタクトがあり、立花氏との対談に至った。党内からの批判や、今後のN国との距離感の取り方については

「たまきチャンネル」は私が代表になる前からやっている個人チャンネルなので、あくまで今回も個人の立場でやったもの。『党として何か』ということにはつながらないので、その点はご理解いただきたい」

などと説明した。

N国「解党」後に話が及ぶと...

   9月19日にも、実業家の堀江貴文氏による

「イロモノ的に有名になりましたが高卒でNHK入社あれよあれよと言う間に頭角を現してNHKの裏金担当に。それを告発して10年以上NHK改革に取り組む真面目で頭のいい人でした。特に選挙ハックの才能すごい」

という「立花評」を引用しながら、自らの立場を繰り返した。

「N国立花氏との対談に党内外から批判をいただきましたが、あくまで個人のYouTubeチャンネルでの発信で党を代表するものではありません。政策や恫喝まがいの姿勢にも賛同できません。ただ私も堀江さんと同じ印象を受けましたし、ネット直接民主主義のような新しいアプローチには脅威と可能性を感じます」

   ただ、この日に公開された第2回と第3回の対談の内容を踏まえると、「『党として何か』ということにはつながらない」という発言との整合性が問われそうだ。

   例えば第2回の動画では、立花氏は党名を変更する可能性にも言及。NHKのスクランブル化が実現された際の進退について

「僕は、だから辞めますよ。党としてもいったんは解党はしますけど、残った人、ハイスペックな議員が残るから、あとはそれはそれでちゃんと仕事してくれ、と思います」

などと話したのに対して、玉木氏は

「そういう人たち、うちと協力してやれるなー。これ、結構でかい話だよ」

と応じている。N国のメンバーだった人が国民と合流するともとれる発言だ。

(J-CASTニュース編集部 工藤博司)