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ルパンの娘初回「荒唐無稽すぎない?」→最終回「荒唐無稽で泣ける...」 全力の「バカバカしさ」でつかんだ視聴者のハート

   女優の深田恭子さん(36)が主演する「ルパンの娘」の最終回(第11回)が2019年9月26日に放送された。

   同ドラマは小説家の横関大さん作の同名小説が原作。代々泥棒を家業とする一家「Lの一族」の娘と、代々警察官を務める一家の息子との恋愛を描いたコメディードラマだ。第11回では、深田さん演じる主人公・三雲華が、結婚式場から救出した警察官で恋人の桜庭和馬(瀬戸康史さん=31)を自宅に運び込んだところからスタート。その後、紆余曲折を経るも無事に桜庭の実家で新生活を始めたところで物語は終了した。

  • 深田恭子さん(2015年撮影)
    深田恭子さん(2015年撮影)
  • 深田恭子さん(2015年撮影)

「全力で茶番をやっている感じが最高」

   このほか、第11回では深田さんをメーンとするアクションシーンなど見どころが満載だったが、視聴者からネット上に上がっているのは「茶番が過ぎる...ほんと好き」「こんなに美しくて泣ける展開見せたくせに茶番」と、同ドラマを「茶番劇」という(普通ならネガティブな)言葉で評しつつも感動したとの声だ。

   確かに、同ドラマはてんとう虫型のスパイ道具に始まる荒唐無稽な演出が多く、最終回も、ラストは華らLの一族が巨大なてんとう虫型のマシーンに乗り込み空を飛行。加え、同マシーンを墜落させて全員死亡を偽装するなど最後まで振り切った演出が目白押しだった。

   にもかかわらず、最終回放送終了後は上記の声に加え、「この茶番も見納めかと思うと寂しいなあ」といった、その名残惜しさをつづったツイートも出たほど。放送開始直後こそ、「こういう荒唐無稽な話って、今後の展開次第かなぁ」といった、最後まで見る自信がないとする声が上がっていたが、徐々に「全力で茶番をやっている感じが最高」といった声が上がるようになるなど、視聴者の反応は徐々に変化。そして、最終回では「茶番なのに泣けた」とする視聴者が続出したのである。

深田さんは「現実離れした捕り物劇」に強い!?

   これら、視聴者の心を最後まで離さなかった「ルパンの娘」だが、その高評価の理由は共演者たちの熱演もさることながら、やはり、深田さん自身が役にフィットしていたからではないだろうか。

   深田さんといえば2005年1月期放送の「富豪刑事」(テレビ朝日系)で、主人公で刑事の神戸美和子役で出演。常識外れの金銭感覚で周囲を驚かせながらも事件を解決する刑事を演じて視聴者からの喝采を浴びたが、この時も、その「深田恭子が演じる荒唐無稽さ」が、立場こそ反転しているが「捕り物系」のドラマで生かされていた。「現実離れした捕り物劇」という共通要素は、深田さんにとっての「得意科目」なのかもしれない。

(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)