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内海哲也、日シリで古巣・巨人と対決も? 今季1軍登板なしも状態上向き...「可能性十分ある」

   巨人から移籍1年目の今季1軍登板なしに終わった西武・内海哲也が、短期決戦で「秘密兵器」になる。

   内海は昨オフに西武から巨人にFA移籍した炭谷銀仁朗の人的補償で、西武に電撃入団。巨人のエースとしてナインの人望も厚かった左腕の移籍は大きな衝撃だった。先発の一角として期待されたが、1軍のマウンドは遠かった。3月上旬に左前腕を肉離れすると、5月に再発して3カ月間投げられない時期が続いた。

  • 西武の本拠地・メットライフドーム。短期決戦の「秘密兵器」に?
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08年の日シリでは巨人側で西武と対峙

   ただ復活の兆しは見えている。24日の日本ハム戦(西武第二)に先発して6回5失点。今季最長イニングで115球を投げた。7日から宮崎で行われるフェニックス・リーグにも参加予定で、クライマックスシリーズ(CS)、日本シリーズで戦力になる可能性は十分にある。

   リーグ2連覇を飾った西武だが、リーグワーストのチーム防御率4・35と投手陣に不安が残る。先発陣に目を向けると、計算が立つのは来日1年目で12勝1敗と大活躍したニールのみ。今季自身初の2ケタ勝利を挙げた高橋光成は右ひじの違和感で戦線離脱し、復帰のメドが立っていない。右投手が多い陣容の中で先発左腕は榎田大樹の1人のみだが、今季4勝3敗、防御率6.52と不安定だった。

   西武ファンからは「日本シリーズで巨人相手に投げる内海を見たい」という声が多い。スポーツ紙の担当デスクはこう分析する。

「西武は打線が凄いので先発は5、6回までに3失点で十分合格点をつけられます。内海に全盛期の力はないけど、要所を締めて試合を作る能力は備わっている。フェニックス・リーグで登板して状態を上げていけば、CSや日本シリーズで登板の可能性は十分にあると思います」

   西武、巨人が互いにCSを勝ち抜けば、08年以来11年ぶりに日本シリーズで激突する。この時巨人に在籍していた内海は2試合に登板。3戦目に6回途中まで3失点で白星を挙げている。最終戦の7戦目も6回途中1失点の粘投だったが、救援陣が終盤に西武打線に逆転を許して日本一はならなかった。

   11年の月日を経て、今度は西武のユニホームを身にまとう。再戦は実現するか。西武ファンだけでなく、巨人ファンもマウンドに戻ってくる左腕の勇姿を心待ちにしている。