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クック、宮国、田原... 日本シリーズ「構想外」、今オフの去就は?

   日本野球機構(NPB)は2019年10月17日、日本シリーズ(19日開幕)の出場資格者名簿を公示した。巨人、ソフトバンクからそれぞれ40人が公示され、このうち25選手がベンチ入りすることができる。巨人は投手19人、野手21人を登録。日本シリーズは登録抹消制度がないため、40人の有資格選手の中から1試合ごとに25人のベンチ入り選手を選出することが可能となる。

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クックは退団の可能性も...

   投手陣で40人枠から漏れた主な選手をみてみると、ライアン・クック(32)、宮国椋丞(27)、田原誠次(30)らが挙げられる。クックは今シーズン、守護神候補としてチームに加入。4月に肘の違和感で登録抹消となり、復帰後も調子が上がらず低迷していた。9月10日のDeNA戦では先発を任され4回途中で降板。今シーズンは13試合に登板し0勝2敗6セーブに終わり、このまま退団の可能性も出てきた。

   中継ぎとして28試合に登板した宮国は、レギュラーシーズンでは9月15日の阪神戦を最後に登板の機会がなく、クライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージでも出番がなかった。昨年は29試合に登板して防御率1.97の数字を残したが、今シーズンは2敗3ホールド、防御率3.94でシーズンを終えた。

   序盤戦でフル回転した田原は、6月21日のソフトバンク戦以降、1軍での登板はなかった。開幕から6月までに25試合に登板し、中継ぎのワンポイントとして重要な場面で起用された。昨シーズンは29試合に登板し防御率2.56をマークし、右打者に対しては圧倒的な強さを見せ、右打者に対する被打率は.176。今シーズンも右打者を抑えており、被打率は.227だった。

吉川尚は開幕スタメンも腰痛で戦線離脱

   野手陣に目を向けると、日本シリーズの「構想外」となった主な選手は、吉川大幾内野手(27)と吉川尚輝内野手(24)だ。吉川大は、今シーズンは開幕1軍を勝ち取り、4月13日、14日のヤクルト戦に2試合連続でスタメン出場を果たした。だが、この2試合は無安打2三振に終わり、翌15日に登録抹消。6月にはイースタン戦で自打球を右足甲に当て骨折するアクシデントに見舞われ、1軍復帰が遠のいたが、9月に1軍登録され4試合に出場した。

   一方、プロ3年目の吉川尚は今シーズン、開幕スタメンに名を連ねた。リードオフマンとして開幕から11試合に出場して打率.390と、絶好調だったものの腰痛のため戦線離脱。以降はリハビリを続けながら2軍の試合で調整してきた。10月1日にはCSファイナルステージに向けて約5カ月半ぶりに1軍に合流したが、日本シリーズでは40人枠から外された。

   17日にはドラフト会議が行われ、各球団は来シーズンの新戦力となる選手の交渉権を獲得。戦力外通告に関しては、14日から第2次期間がスタートしている。ドラフト会議が終了し来シーズンの補強要員にメドがたったことから今後、各球団から戦力外となる選手が出てくる見込み。第2次期間は原則、日本シリーズ終了までとなっており、同シリーズに出場している巨人はシリーズ終了後、5日までが期限となる。