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「夢がなきゃ生きてちゃいけないわけ?」 「同期のサクラ」で問題提起→視聴者「考えさせられる」

   女優の高畑充希さん(27)が主演する「同期のサクラ」(日本テレビ系)の第3回が、2019年10月23日に放送された。

   同ドラマは脚本家の遊川和彦さんが脚本を担当。2017年放送の「過保護のカホコ」(同局系)で主演を務めた高畑さんと再びタッグを組んだことや、1話ごとに1年の時が経過し、大手建設会社に同期入社した主人公たちのその時々の姿が描かれることなどが話題を呼んでいる。

   第3回は入社から2年後の2011年が舞台。入社研修後から広報部に所属するサクラの同期・百合(橋本愛さん=23)は日々問題なく仕事に励むも、「ゼネコンは男社会」と嘆き節。仕事に自身の将来を見いだせないまま淡々と仕事をこなす日々を送っていた。やがて、百合は結婚を機に退職することになるが、それを知ったサクラは百合にとって寿退職が最良の選択ではないと直感し、百合と直談判を行うことになる。

  • 高畑充希さん(2015年撮影)
    高畑充希さん(2015年撮影)
  • 高畑充希さん(2015年撮影)

「夢があったら偉いわけ?」

   自社ビルの屋上にある庭園に佇む百合を見つけ、駆け寄るサクラ。結婚するからといって必ずしも退職は必要ないと迫るサクラだったが、百合は「彼は医者だから生活には困らないし、子供ができたら素敵な家族が作れるし」と意に介さず。すかさずサクラは、「それは百合さんの夢ですか」「そうじゃないなら、私は百合さんに会社を辞めてほしくないです」と呼びかけ、「私には夢があります」と叫んだ。

   すると、百合は「夢夢夢夢うるっさいのよ! 夢があったら偉いわけ? 夢がなきゃ生きてちゃいけないわけ? 青年の主張かっつうの。気持ち悪い!」と吐き捨て、その場を去ろうとする。すると、サクラは百合に「ブス!」「ブス! ブス! ブス! ブス!」と罵声を浴びせつつ、新潟弁で「今のアンタらったら、どこ行ったって今の繰り返しらすっけ」「種をまかねば一生花なんて咲かねんだれ!」と、思いの丈をぶつけたのだった。

「心がここまで潰れそうになるのは初めてかも」

   職場への不満を押し殺しつつ退職しようとする百合と、百合の本当の気持ちを引き出そうとするサクラの姿には、放送直後から視聴者からのツイートが続々と上がった。あるアカウントは、「心がここまで潰れそうになるのは初めてかも。考えさせられる」と、百合の絶望に共感したとつづっているほか、別のアカウントは「サクラが友達思いなのを感じられたこと、良かった...!」とツイートしている。

   また、「たぶん8割くらいの人がイライラしちゃうこのドラマで、橋本愛演じる月村百合が全てを代弁して言ってくれる笑 スカッとジャパン的な?笑」と、百合にはサクラの不器用ながら本質を突く態度を相対化する役割があるのではと分析する声も。さらに、「同期のサクラを観て心の浄化をされたので強く生きる......」と、同作を見ることでカタルシスを得られるとする声も上がっている。

(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)