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ロッテ、DeNA... 2球団がベテラン・鳥谷敬を取りたがる理由とは

   阪神を今季限りで退団した鳥谷敬の動向が注目されている。

   当初はロッテが有力視されていたが、球界関係者によるとDeNAも鳥谷の実力を高く評価。獲得に乗り出すとみられる。球界関係者は「現時点ではロッテとDeNAの2球団の一騎打ちになるとみられます」と分析する。

  • 阪神・鳥谷の新天地はどこに(イメージ)
    阪神・鳥谷の新天地はどこに(イメージ)
  • 阪神・鳥谷の新天地はどこに(イメージ)

若手多く内野の層弱いロッテ、二塁固定できぬDeNA。課題に合致

   鳥谷とロッテを結びつけるのは井口資仁監督だ。その師弟関係は10年を超える。鳥谷が早大時代にアマチュア強化選手でダイエー(現ソフトバンク)の春季キャンプで当時現役の選手だった井口監督と知り合い、阪神に入団以降も毎年共に自主トレを行うなど親交を深めてきた。

   今季の布陣を見ると、遊撃はレギュラーの藤岡裕大が故障した影響もあり、平沢大河、三木亮と固定できなかった。三塁はレアード、鈴木大地が守っていた。鈴木は内外野どこでも守れるユーテリティープレーヤーだが今オフにFA宣言したため、他球団に流出する可能性がある。内野の層が薄く若手が多い中で、手堅い守備、シュアな打撃に加えて経験豊富な鳥谷は貴重な存在になるだろう。

   DeNAは内野で唯一固定できなかったのが二塁だった。一塁・ロペス、遊撃・大和、三塁・宮崎敏郎とレギュラーが固まっているが、二塁はソト、柴田竜拓、中井大介、石川雄洋、伊藤裕季也と5選手がスタメンで起用された。本塁打、打点と今季2冠王のソトは送球難が指摘されていることから、外野に固定したいのが首脳陣の本音だろう。ラミレス監督も鳥谷の野球に真摯に取り組む姿勢などを高く評価しているという。DeNAに入団した場合は二塁のレギュラーで再び輝く可能性は十分にある。

   阪神一筋で16年間やってきた鳥谷は、同じセ・リーグの球団の方が適応しやすい環境であることは間違いない。ただ、交渉の中で球団のビジョン、条件面、自身をどのような形で必要としているのかなど複合的な観点から決断することになるだろう。 今月13日に行われる12球団合同トライアウト終了後、新たな球団と契約できる。鳥谷が選ぶのはロッテか、DeNAか――。